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他装のお稽古 女袴の着付け

他装のお稽古は女袴の着付けのつづき。
前回は最初から丈を短く詰めた
二尺袖の襦袢と着物(レンタルは大抵これ)
で練習したので
今回は振袖に袴を着付ける手順を練習。
二尺とは違い、襦袢も着物も丈上げが
必要になる分手数も増えるし
テクニックも必要となるので少々気を使う。

丈を詰めていない限り、
袴と合わせる時は着物丈は短く着ることに
なるからここで取る方法はふたつ。

①おはしょりを長くとる
②裾を内に巻き上げる

私は主に②の練習をやっている。
①は必要に迫られれば練習もするけど
(まあそんなに難しくはないんじゃないか)
袴の脇からおはしょりのモサモサは
見えるし、振袖の刺繍や柄のあるところに
腰紐をかけるのは気が進まないし…
などの理由であんまり気が進まない。

それにこの②の捲り上げる方法、
考えた人はすごいなと思う。
上手いこと出来てる。
きものを大切にしたい。
美しく仕上げたい。
そんな気持ちがこもってる。

きものに限らず
昔からそこにあるものというのは、
先人の知恵の結晶そのもので
なんでこんな事考えつくのか!と
感嘆のため息をつくことばかり。
着付けの技術も私たち着付け師が
大切に次に繋いでいくのだという
先生の言葉。
自分もまたその流れのなかにあるのだという
重みと喜び。

とはいえ、
本番では朝早い卒業式に間に合わせるため
仕上がりと同じく時間もシビア。
昨日は二尺袖なら10分、振袖で13分08秒。
時間は合格ラインと褒めていただいたけど、
まだボディ相手の練習ばかりなので
対人間の着付け練習までにもう少し
クオリティも時間も精度上げていく。
ボディ相手ばかりの着付けだと、
動きが知らぬ間に乱雑になりがち。
生身のひとのお着付けをさせて頂く
緊張感を忘れちゃダメだ。

この振袖は、大きなサイズの振袖が
見つからないと嘆く私にお仲間が譲ってくれた一枚。

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