シェア
黄金を湛えた川縁の道 夕刻 暑気と湿気の強い残り香が漂い 午睡のような秋の静寂のなか 何処…
開きかけている扉がはげしく軋み 静寂を抑え込んだ風がたえず ただ甘美なばかりの過去へ吹く …
たえず変わりゆくものと 決して変わる事のないものとの 境界で 風が 時間が 季節が そして私…
微かに 開き始めた新たな季節の 扉がある 風はあくまでも乾き 星の軌道 夜の瞬きを そっと私…