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リモワの手厚い5年保証とチューリッヒのジュードー男
私はかなりのリモワ中毒者です。ポリカーボネート製もアルミ製も、けっこうなシリーズを使って現在は以下の3個に絞っております。
・トパーズ チタニウム ビジネストロリー2輪
・クラシックフライト 4輪 60L
・トパーズ ステルス スポーツ89L eタグ
上から、国内1泊の出張用、3泊くらいまでの出張用、1週間くらいの出張用と使い分けてまして、それ以上の期間になると2つ以上を組み合わせています。(ちなみにすべて旧ロゴ)
さて、今回3月末に行った海外出張で、ステルススポーツの筆下ろしをしたのですが、なかなかに厳しい洗礼を浴びたので記録しておこうと筆をとった次第。
アルミは高強度だが大サイズは扱い注意
アルミのリモワってすごく頑丈なイメージがあると思います。実際ステルス以外の2つは2年以上使っても特に致命的な傷や故障はありません。しかし、89Lのステルスは違かったのです。
なんというか、長いボディの中腹部がたわむというか、柔らかい。乱暴に倒そうものなら、即座に凹みそうなフワフワ感があるのです。それとハンドル部分。ハンドル自体の剛性は高い感じですが、重たいボディをよっこらせ、と引っ張っているような手応え。うーん、と、往路の羽田で一抹の不安を抱え、目的地のバーゼルへ向かった私。その不安は、帰国日に的中することになります。
チューリッヒ空港の格闘王
帰路、アムステルダムに行く用事のあった私は一旦チューリッヒで空港の一時預かりにステルスを頼みました。受付のおじさんに手渡した次の瞬間、目を疑う光景が広がったのです。小学生くらいの背丈はあるかわいいステルスに、オジイの大外刈りが炸裂!
ガツっ! ドドーン!!
の音とともに、見事に一本! チューリッヒにジュードー男がいるなんて。予想もしなかった状況ですが、フライトまでもう時間がない、、。ステルスの状態が気になりつつも、その場を辞したのです。
翌日。
恐る恐るステルスを迎えにいくと、アレ、意外と無事! 大外刈りが直撃したであろうホイール付近も特に異常ナシです。うーん、さすがリモワ、チューリッヒのジュードー男などに負けなかった、と謎の満足感に浸り日本への帰国の途に着くのでした。
ホントの恐怖は羽田で待っていた
チューリッヒからフランクフルトを経由して羽田まで、ほぼ丸一日かけて日本に着いた私。帰りの便は大型の777でファーストクラスの設定があったため、荷物の返却はそこそこ後だろうとボーっと待っていました。そこへ、明らかに死線をくぐり抜けてきたような姿で私のステルスが現れます。ボディ全面が、アブドーラ・ザ・ブッチャーみたいになっているのです!
おいおい誰だ! 俺のステルスにパイプ椅子かましたヤローは!!?
高ぶる気持ちを必死に抑え、ステルスをセカンドに迎え入れると、さらに致命的ダメージに気づきます。
は、ハンドルが閉まらねぇ、、
そうなんです。一度伸ばしたハンドルが、短く中に収まらない、、、。注意深く見てみると、明らかに根元が曲がっている、、、(涙)
おのれ、あのチューリッヒのジュードー男か!!
ほぼ2日遅れでカワイイステルスの致命傷に気づき、呆然とする私。(この旅が筆下ろしでしたので)
ダメ元で駆け寄ったANAのお姉さんの対応は素晴らしかったなあ、、!スーツケース、壊れてもある程度なら保証してくれそうで、ANAには安心して預けられそう。
このお話の金賞はリモワ表参道
が、もっとも素晴らしい対応をしてくれたのは、リモワ表参道のカスタマーセンター。店内にリペアサービスがあって、10分と待たずに対応してくれたのはとても好感が持てました。高級品だけある。LVMH入りしたリモワにとって、このサービスの質は武器になると感じました。(これなら正規品を買いたいと思う)
しかもまだ買って2週間程度のステルスとあって、5年保証の中で全て無料でハンドルを直してくれたのです。よかったなあ、ステルス。
ブッチャー顔については、ステルスはほかのアルミモデルと違い、塗装で黒くしているのでどうしても傷がつくと下地のシルバーがそれを強調してしまうという話も聞きました。なるほど、ステルスを愛用するには傷も味とできるような振る舞いで待たないといけないワケですね!
うーん、これからもこのステルスは出張のたびに世界中のつえぇ空港関係者たちも戦うのか。
オラ、ワクワクすっぞ!!
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