～エピソード１２　ワタシ笑うよ～

エピソード１１に投稿した様にワタシはホンマに吠えへんよ。

だからカァが腹痛で夜中に「イタタ」と言うた時もベッドから飛び降りて
玄関に人を呼びには行ったけど、結局、吠えんかった。

ワンワンと良く吠える犬いるけど、カァはいつも「メ～はうるさく吠えへんから助かるわ～」と言うてた。　

カァはどうやら神経過敏みたい。ワタシもそう。
 

カァちゃん、カァちゃん！　ワタシ、笑うよ。

ワタシが５歳位になった頃かな。

ワタシはカァの顔を見てる内に真似して笑う様になったんやで～　

ある日、ある時、カァの前で急にニコッと笑ったら、カァは
「あっ、メ～ちゃん、笑ってんの？　メ～は笑うんや。」　

ワタシはそれ以降、カァが「笑い！」と言うたらニコッと笑う様になってた。

感情で笑ってたけどカァの命令でも笑ったよ。

朝はカァがベッドのサイドテーブルに置いてる眼鏡を掛けてトイレに行くと同時にワタシはベッドから飛び降りる。

そしてワタシは風呂場のシートでシッコする。

自分のシッコが終わると即、カァのトイレに行って「ニコッ」と笑ってあげる。

カァは「おはよう～メ～ちゃん、ようネンネちたか？」とカァもニッコリ
笑って聞いてくれる。

そしてキュと抱きしめてくれる。

人間の情操教育もこの様な事の積み重ねやと思う。

以後、ワタシは当たり前の事の様に愛想笑いから嬉しい笑いが自然に出来る様になったよ。

この写真はまだガラケーの頃に写したもので、シャッター押しても時間のズレがあるのでちゃんと笑って可愛い写真が撮れんかった”(-“”-)”　
 
 
 カァ「メ～ちゃん、カァびっくりしたわ～　犬って笑えるんやね。　

口角あげて笑ってる風の犬はよく見るけど、歯見せてニコッと笑うなんて
而も私に笑いかける。　もう感動！　びっくり！　

『メ～ちゃん、それ笑ってるね、笑ってるんや』

それ以来、『メ～ちゃん、笑って』と言うたらニコッと笑ってくれる様に
なった。　

感情で笑う様になったと言う事やけど、この子は嬉しい時も自然に笑ってるのが横顔で分かる。　

何故なら帰宅すると振り向き振り向きしながら先に廊下を歩くメ～ちゃんは横顔で笑ってるのが分かる。　

この子は心から感情で笑ってる。　

親一人子一人、ずっと私ばかりを見て私を目で追うメグミの犬心。　

これ正に犬の恩返し。犬は笑わないとか言う専門家がいるけど、知らないな～（笑）

愛情込めてあげてみ、ちゃんと出来るし、恩返ししてくれるから！