種牡馬の攻略本 #2 -ロードカナロア-


こんばんは。

種牡馬の攻略本 第2弾はロードカナロアです。

三冠牝馬アーモンドアイをはじめ、サートゥルナーリアやステルヴィオなどのG1馬をすでに多数輩出。距離を問わない活躍を見せています。そんなロードカナロア産駒の特徴や傾向を解説していきます。

種牡馬の攻略本とは・・・1頭の種牡馬をピックアップし、産駒の特徴やどういった傾向があるのかなどを分析。馬券検討に直接役立つ記事を目指しています。



今回の種牡馬の攻略本はなんと無料公開
どういった視点で書かれているかの参考になればと思っております!

これから続々と1頭の種牡馬に絞って掘り下げた考察記事をリリースしていく予定です。過去の攻略本は以下リンクより。またマガジンとしての販売も始めました。


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-エピファネイア-



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ロードカナロア

キングカメハメハ系の特徴でもあるのですが、芝はもちろん、ダートでもそれなりに走れるのが特徴です。

距離はロードカナロア自身と比べると、ある程度延びても問題ありません。2000m以上になるとどうしても割引にはなってしまいますが、そこまで極端に嫌う必要はないと思います。


•基本的に優等生

先ほどのキングカメハメハ系の説明にも繋がりますが、芝ダート問わず走れるタイプ。また気性も素直なので優等生タイプが多く、いつも安定して力を発揮することが出来ます。よく言えば軸向き、悪く言えば勝ち切れないと見て頂ければと思います。

極端に得意なコースはないものの、極端に苦手なコースもないという種牡馬。そういった傾向があるので、少し負けたぐらいでは人気を落としません。そういう意味で"稼ぐ"という意味では不向きな種牡馬かもしれません。



•持続力+スピード

瞬発力で切れるタイプというよりかは、速い流れに乗った上でスピードを活かすという競馬の方が合う種牡馬。そういった展開では普段以上の力を出すことが多いです。

例えばNHKマイルCで14人気という低評価ながら2着だったケイデンスコール。NHKマイルCというレースは消耗戦になりやすいマイル戦なので、こうした特徴(スプリント質の高さ)を持った馬が走りやすいレースでもあります。

まだ世代がそれほど多くないので好走馬はあまり出ていませんが、安田記念あたりはそのうち勝ち馬が出てくると思っています。



•機動力とスピードが活きるレースで真価を発揮

ロードカナロア自身がキングカメハメハにStorm Catが入るので、機動力+米国的なスピードが豊富な種牡馬というイメージを持っていただけたらと思います。

ではこの特徴をどう活かすのか。ロードカナロア産駒の良さが活きる例はこちらです。

機動力が必要なコース=中山
スピードが求められる=短距離、良馬場&野芝


ということは9月の中山芝マイル前後では高いパフォーマンスを発揮できると考えることか出来ます。それがぴったりハマった馬がいたのがお分かりでしょうか?

2019/9/8 京成杯AH 中山芝1600m
1着 トロワゼトワル (父ロードカナロア)

→勝ちタイム1.30.3は芝1600mの日本レコード。こうした条件に当てはまれば、本来の実力以上の力を発揮します。

またアーモンドアイも世界レコードを出したジャパンカップは、テンからある程度流れる持続質が問われるレースでした。(2着キセキも父キンカメ系)。もちろん馬場の影響もあると思いますが、持続質が問われた展開の後押しもあったのであのような高いパフォーマンスが発揮出来たと考えています。

そういった流れが予想されるレースではロードカナロア産駒を距離関係なく評価する必要があると思います。



•母父ハーツクライ

このパターンの血統を持つ馬は、ケイデンスコール(新潟2歳S)、ヴァルディゼール(シンザン記念)、トロワゼトワル(京成杯AH)と3頭のマイル重賞勝ち馬を輩出しております。

このパターンの血統を持つ馬は、1/9現在でJRAデビューを果たした13頭のうち8頭が勝ち上がり。その中の3頭が重賞を勝っていることになります。まだまだ分母は少ないものの高い勝ち上がり率&重賞勝率を誇っています。

ロードカナロア産駒のニックス配合になり得ると思うので是非注目して頂ければと思います。



•母方にSpecial

Sadler's Wellsやその全弟のFairy King、それらの近親に当たるNureyevを持つロードカナロア産駒は、

•アーモンドアイ(母母父Nureyev)
•サートゥルナーリア(母母父Sadler's Wells)
•ステルヴィオ(母父Fairy King系)

とロードカナロア産駒のG1馬すべてに共通する組み合わせでもあります。このNureyev、Sadler's Well、Fairy King3頭の馬に共通するのがSpecialという繁殖。

そういう点から見ていくと、

•ミッキーワイルド(母父Fairy King系)
•レッドルゼル(母母母父Nureyev系)
•エイシンデネブ(母父Sadler's Wells系)

あたりは何かきっかけがあれば大きいところも狙える馬なのでは?と思ってしまいます。他にも該当馬はたくさんいるので、これからデビューする若駒含め今後の動向には注目しておきたいですね。



•スプリント戦は重賞レベルまで?

ロードカナロア=短距離G1馬。
であればスプリントG1(高松宮記念やスプリンターズS)に出てきた際は血統的に嫌いたくないと思っている方も多いはず。

現在までの話ではありますが、スプリントG1においてはダノンスマッシュのスプリンターズS 3着が最高着順です。

1200mの究極のスピード勝負(G1など)になると、人気ほど好成績にはならないという提案をしてみます。

私としては、今後ロードカナロア産駒をわざわざスプリントG1馬にするための配合はしてこないのでは?と思っており、もしかしたら1200mのG1では一歩足りない種牡馬になってしまうかもしれません。

※決してロードカナロア産駒がスプリントG1を勝てないという訳ではなく、"イメージほどG1では成績が伸びない"という意味です。どうしてもロードカナロア産駒=スプリントG1でも血統的には文句なしと判断される方は多いと思うので敢えて提案してみました。


キングカメハメハ系種牡馬は、ある意味どんな条件でも"ナンバー2"までは取れるオールラウンダータイプが多いです。なのでG3・G2クラスであればスプリント戦でも優秀な成績を残すでしょう。



以上、ロードカナロアについて少し掘り下げて解説してみました。

参考になったと思っていただけたら【RT・いいね】など頂けると嬉しいですし、感想なども頂けると嬉しいです。


次回、種牡馬の教科書 第3弾はオルフェーヴルを予定しております。お楽しみに。リクエストも受け付けております。

#競馬 #血統 #種牡馬 #種牡馬の攻略本



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