種牡馬の攻略本 #14 -2021 新種牡馬編-


こんばんは。

今回は2021年に産駒デビューをする新種牡馬たちの解説記事となります。ラインナップは以下の通りです。

▼ イスラボニータ ※無料
▼ キタサンブラック
▼ アメリカンペイトリオット
▼ ザファクター
▼ コパノリッキー
▼ サトノアラジン
▼ シルバーステート
▼ ディーマジェスティ
▼ ロゴタイプ
▼ ビッグアーサー
▼ ラニ
▼ ドレフォン

今年の注目はやはり有馬記念などのG1を勝ち、年度代表馬にも選ばれたキタサンブラックでしょうか。その他、国内からは安田記念勝ち馬サトノアラジンや、未完の大器シルバーステート、ダート路線での活躍が予想されるコパノリッキー、サクラバクシンオーの後継ビッグアーサーなど多種多彩なラインナップとなっております。

また海外からは先日の新馬戦で早々と勝利をあげたアメリカンペイトリオットやザファクター、ドレフォンなどスピードに富んだ種牡馬も多数おり、楽しみが広がる1年になりそうです。

それでは始めていきたいと思います。



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▼ イスラボニータ

・プロフィール

父:フジキセキ(サンデーサイレンス系)
母:イスラコジーン
母父:Cozzene(グレイソヴリン系)

通算成績は25戦8勝。3歳時には皐月賞を制覇し、ダービーでも2着するなどクラシック戦線で活躍。それ以降、G1勝ちには恵まれませんでしたが、マイル戦線では常に一線級の活躍を見せてくれました。

・フジキセキ系らしいスピード

フジキセキ系の種牡馬は、安定感はあるがパンチ力がいまひとつなキンシャサノキセキ、ダートに偏っているカネヒキリ、名血を持っているものの受胎率の低さから種牡馬引退が決まってしまったダノンシャンティと、先々を見据える上では少しラインナップに乏しい印象のある系統。

そんな中、今年産駒デビューを果たすのがイスラボニータです。イスラボニータは、母父にアドマイヤコジーンなどの快速馬を輩出したCozzene、母母父にCrafty Prospectorなど優秀なスピード血統を複数持っており、これらを活かすことが出来れば、フジキセキ系らしいスピードに富んだ産駒が多く出てくると考えられます。

また自身の血統内におけるノーザンダンサーの血量が少ないというところもポイント。アメリカのストームキャットや、ヨーロッパのサドラーズウェルズに代表されるようにノーザンダンサー系というのは、いまや世界でもなくてはならない系統のひとつ。

ただそんなノーザンダンサーも血量が濃くなり過ぎてしまうと、気性難などにも影響してしまい、競走馬としての能力をフルに発揮できなくなるリスクも発生するため、ノーザンダンサーが少ない血統構成はリスク回避の点からも種牡馬として重宝します。

イスラボニータ産駒に関しては、母方に優秀なノーザンダンサー系を持つ繁殖を持ってきやすく、それぞれの良さを活かしたバランスの良いタイプも出やすいのではないかと推測が出来ます。マイル戦線などを中心に注目しておきたい種牡馬の1頭です。

・イスラボニータまとめ

・芝:B / ダ:B
・1200m〜1800m
・フジキセキ系らしいスピード
・母方次第では芝もダートも万能にこなす



以下より有料になります。上記のような形で計12頭紹介していきますのでよろしくお願いします。

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