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種牡馬の攻略本 #12 -フィリーサイアー -


こんばんは。

今回は『フィリーサイアー』を特集してみました。血統にあまり馴染みがない方は「フィリーサイアーとは…??」となっている方もいらっしゃると思うので、まずはその辺りから解説していきたいと思います。


フィリーサイアーとは

フィリーサイアーとは、産駒の活躍馬が牝馬に偏った種牡馬(Wikipediaより)のことです。牝馬の英名でもある「フィリー」(※阪神ジュベナイルフィリーズ、フィリーズレビューなど牝馬限定のレース名にも使われる。)に、種牡馬を表す「サイアー」を合わせた単語です。

2020年の中央競馬界では、古馬・牡牝混合の平地芝G1レースにおいて、実に10レース中9レースを牝馬が制するという異例の年となりました。また世界に目を向けても、欧州では近10年の凱旋門賞を牝馬が7勝していたり、17年,19年とカルティエ賞(欧州の年度代表馬)を名牝エネイブルが受賞。またオーストラリアでは通算43戦37勝(最大33連勝)という大記録を達成した世界的名牝ウィンクスが出るなど、日本だけに限らない傾向が世界中で発生しています。

※2020年 古馬・牡牝混合のG1レース 勝ち馬一覧

•高松宮記念 モズスーパーフレア(牝)
•大阪杯 ラッキーライラック(牝)

•天皇賞春 フィエールマン(牡)
•安田記念 グランアレグリア(牝)
•宝塚記念 クロノジェネシス(牝)
•スプリンターズS グランアレグリア(牝)
•天皇賞秋 アーモンドアイ(牝)
•マイルCS グランアレグリア(牝)
•ジャパンC アーモンドアイ(牝)
•有馬記念 クロノジェネシス(牝)

こういった傾向は昨年だけに留まらず、今年以降も当たり前に発生してくると見ており、牡<牝とまではいかないものの、少なくとも『牡>牝ではない』という認識は持っておかなければなりません。また、そういった時代の変化に伴い、活躍傾向が牝馬に偏っている血統を知っておくことも馬券を買う上で優位にもなると私は考えています。

そんな今の時代に合った『フィリーサイアー』を特集した記事となっております。それでは、早速ですが本編に入りたいと思います。


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