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youの血統考察 #35 【血統のギモンに答えます!】


こんばんは。
今年最初の考察記事です。お時間あれば最後まで見ていって下さい。

以前のこのようなツイートをさせて頂いたのですが、、

このツイートに対して
多くの質問を頂いたのでいくつかお答えしていければと思います。それでは始めます。

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Q1.血統が全く分かりません。どのように勉強すればいいですか?

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→ A.正しい勉強方法は私にも分かりません。

いきなりすごくザックリとした質問が来てしまいました。笑

質問者の方がどの程度の"分からなさ"なのか把握出来ないので細かい言及は出来ませんが、もし全く分からない状態だとしても、今の時代は種牡馬や血統の情報など調べればいくらでもネットに転がっているので、あとは「覚える気持ち」の問題かと思います。

人間は「損をしたくない生き物」なので手間がかかることを嫌います(時間を損するという思考)。ただその考えが、結局損を招いてしまう(馬券が当たらない)こともあります。時間は掛かるかと思いますが「たくさん失敗する」ということも一種の勉強方法かもしれません。特に競馬においてはどれだけ正しい知識を正しく活かしたとしても全問正解は出来るものではありません。誰もが上手いと思っているあの人でさえ(誰?)、たくさん失敗してきたから今があるのだと思います。

また「何度か覚えようとはしたけど、どうしても出来ない」と言うのであれば無理して血統にこだわる必要はないと思います。競馬にはたくさんの予想ファクターがあるのでそちらに手を出してみてはいかがでしょうか?

どうしても覚えたいのであれば、「たくさん失敗すること」と「諦めないこと」が大事かなとは思います。



Q2.欧州型血統の馬の産駒成績がダートに傾く理由は?

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→ A. 芝のスピード決着に向かないから

イメージ的には「ダートに向いている」ではなく、「日本の芝に向いていない場合もある」が近いと思います。

日本の競馬体系は基本的に芝>ダート。G1や重賞の数、賞金額などを比較して頂けると評価されやすいのは明らかに芝向きの馬。と言うことは芝のレースに強い馬の方が競走馬としての価値が高いという構図になるのはお分かり頂けるかと思います。

では日本の芝で求められる能力は何かと言うと、基本的には軽い芝においてのスピードと瞬発力。そうなってくるとどうしても欧州血統では対応出来ない場合があります。

ただ競走馬は、どうしても経済動物という側面があるので芝のレースで頭打ちになってしまった場合でも、何とか賞金を稼ぐ手段はないかと陣営は模索します。そのひとつが"ダートへの転向"です。なので特に下級条件のダートのレースでは「ダート向きの馬」と「芝が向かなかっただけの馬」が一緒に走ることもあります。

最近では初ダートなどの条件替わり馬が穴人気しやすかったりもしますが、こうした背景を元に「ダート向きの馬のダート転向」なのか「芝向きの馬のダート転向」なのか、の取り捨てが出来ると、より馬券的にも面白くなるかと思います。



Q3. ディープ産駒は母方が欧州血統でないとクラシックまでしか持たないのか?

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→ A.母方に米国型を持ってくることでクラシックにピークを迎えやすいようにしている。

まず大前提として、米国型=仕上がり早 | 欧州型=仕上がり遅という認識を持って頂きたいです。もちろん例外はありますが基本的にはこれです。なぜ?と思われた方は下記のリンクへ。

そして母米国型がクラシックまでしか持たないというよりかは、母欧州型がクラシックに間に合わない可能性が高いという見方をするとイメージしやすいかもしれません。クラシック(3歳春)にピークを持ってくるためにディープ×米国型を生産しています。日本の競馬体系の頂点はダービーですからね。

またクラシックに強いディープインパクト産駒に関しては、牡馬と牝馬で傾向が変わったりもします。牡馬であれば母米国型(マカヒキ、ワグネリアンetc)の方が活躍傾向ですし、牝馬であれば母欧州型(ジェンティルドンナ、ハープスターetc)の方が活躍傾向です。



Q4. オルフェーヴル産駒の特徴は?

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→ A. ダートシェアの高いステゴ系

個人的にはあまり信頼度の高くない種牡馬ではあります(気性面など)。その中で思い浮かぶ買い時の1つとしては"ダート"になるかと思います。特に初ダートという状況では狙える血統ではないでしょうか?1/12 京都7Rで1着だったアルベニスの戦績を見て頂けると分かりやすいかと思います。

ステイゴールド系をざっくりと見たときに、芝かダートかと言われると、芝メインの種牡馬ではあります。しかしオルフェーヴルに関してはダートシェア(勝率や複勝率の中のダートの割合)もステゴに比べると高く、そういった意味で"ダートとの相性の良さ"はステイゴールド系の中でもオルフェーヴルの特徴と言えると思います。

また産駒全体の傾向として、母方にはSadler's Wells系ヴァイスリージェント系を持っていると活躍馬が多い傾向にあります。Sadler's Wellsを持つオルフェーヴル産駒だとラッキーライラック(阪神JF 1着、エリザベス女王杯 1着)、サラス(マーメイドS 1着)、エスポワール(ターコイズS 2着)など。ヴァイスリージェント系ではアルドーレ(現OP)やグアン(現3勝クラス)など、こちらは重賞勝ち馬はまだ出ていませんがコンスタントにダートで活躍できる馬が多い印象です。



Q5.アイルハヴアナザー産駒の特徴は?

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→ A.無条件で買えるコースは中山ダート1800m

アイルハヴアナザー自体の血統を紐解くと、父のFlower Alleyという馬はダート適性の高いフォーティナイナー系ではありますが、トーセンラーやスピルバーグという芝G1馬の兄弟でもあります。またラッキーライラックの母父でもあります。さらにロベルトやSadler's Wellsを血統内に保持している影響もあり、芝も走るフォーティナイナー系と言えます。どちらかと言うとタフな芝の方が相性は良いです。

中山ダート1800mに関しては、過去5年において勝率10% 複勝率29% 単勝回収率210% 複勝率は123%と該当馬がいれば単複をベタ買いしてもプラスになります。1/12 中山7Rでも11人気コスモハヤテが1着でした。中山ダートは最後の坂を踏ん張るためにスタミナやパワーが必要なのですが、それをアイルハヴアナザーの持つロベルトなどが後押ししているから好成績を残している、とイメージしてもらえると良いかと思います。



Q6.新種牡馬たちの見解は?

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→ A.あまり決め付けるのは好きではないので、過度な言及は控えます…

まだ数もそこまで出揃っていないですし、種牡馬の傾向って年々変わっていくものでもあるので決め付けは控えます。(ディープ産駒も出始めはダービー勝てないとか言われてたような🤔)

ただせっかく頂いた質問に何も答えないのもあれなので、新種牡馬を見ていく上で気にしていることを書きたいと思います。

その種牡馬自体の戦績から適性を考える
例)ゴールドシップ
→札幌・函館では2-2-0-0。洋芝得意?
その種牡馬の血統から適性を考える
例)キズナ
→母含め牝系は北米ダート血統。ダートでも買える?
デビューした馬の傾向などから考える
例)カレンブラックヒル
→門別から早々にアザワクが勝ち上がり。仕上がり早?


といった感じで新種牡馬に関してはこうした探り方も出来るかと思います。よければ参考にしてみて下さい。こうしたイメージを持ってから、ある程度データが積み重なった時にそのイメージとデータを比べてみると、よりその種牡馬の特徴や傾向などは頭に入りやすいかもしれません。




以上、頂いた質問について全てではありませんが、回答をまとめたnoteを出してみました。参考になったと思って頂けたら記事への【スキ】、Twitterでの【いいね&RT】もして頂けると嬉しいです。

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