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セキュリティの新常識?「ファジングって何?」

男: 「ねえ、ファジングって知ってる?なんか、ファジーな感じのこと?」

女: 「ふふっ、違うわよ。ファジングはソフトウェアのセキュリティテストの一種よ。」

男: 「セキュリティテスト?それって、ハッキングとかそういうこと?」

女: 「まあ、近いけど少し違うの。ファジングは、プログラムに無効なデータや予期しないデータを大量に送り込んで、バグや脆弱性を探し出す手法よ。」

男: 「なるほど、それってつまり…プログラムをいじめるってこと?」

女: 「ええ、そういう感じかしら。プログラムがどう反応するかを見て、バグが見つかるかどうかを確かめるの。」

男: 「でも、普通に使ってるときにそんなデータが入ってくることってあるの?」

女: 「それがあるのよ。例えば、悪意のあるユーザーが意図的に無効なデータを送り込んできたり、単純なミスで不正なデータが入力されたりすることがあるの。ファジングは、そういった予期しない事態に備えるためのものなの。」

男: 「へえ、なんか難しそう。でも、どうやってそんな無効なデータを作るの?」

女: 「ファザーと呼ばれるツールを使うのよ。ファザーは自動的に無効なデータやランダムなデータを生成して、それをプログラムに送るの。」

男: 「ランダムなデータって、例えばどんなの?」

女: 「例えば、プログラムが数値を期待しているところに文字列を送ったり、特定のフォーマットを期待しているところに全く違うフォーマットのデータを送ったりするの。」

男: 「それで、プログラムがクラッシュしたり、変な動きをしたりするわけか。」

女: 「その通りよ。クラッシュするだけならまだしも、悪用されるとシステム全体のセキュリティが脅かされることもあるの。」

男: 「なんか、プログラムも大変だね。いろんな意味で。」

女: 「ええ、だからファジングは重要なの。未然にバグを見つけ出すことで、セキュリティを強化できるわ。」

男: 「でも、そんなに大量のデータを送り込むと、プログラムが壊れちゃわない?」

女: 「ふふ、大丈夫よ。実際の運用環境とは別にテスト環境を用意して、そこでファジングを行うの。だから、本番環境には影響を与えないの。」

男: 「なるほど。じゃあ、ファジングをやっておけば安心ってこと?」

女: 「まあ、完全に安心とは言えないけど、リスクを大幅に減らせるわね。特に、新しいバグや未知の脆弱性を早期に発見するのに効果的よ。」

男: 「新しいバグって、どれくらいの頻度で見つかるものなの?」

女: 「それはプログラムの複雑さや、開発チームの品質管理にもよるわね。でも、大規模なソフトウェア開発では、ファジングで驚くほど多くのバグが見つかることもあるの。」

男: 「へえ、ソフトウェア開発って奥が深いんだね。じゃあ、ファジングの歴史とかってどんな感じ?」

女: 「ファジング自体は1980年代に初めて提案されたの。最初は学術的な研究だったけど、1990年代から2000年代にかけて、実際のソフトウェア開発に取り入れられるようになったの。」

男: 「そんなに前からあるんだ!でも、最近になって注目されるようになったのはどうして?」

女: 「それは、サイバー攻撃が増えてきたからよ。今では、セキュリティの確保がますます重要になってきているの。だから、ファジングのようなテスト手法が再評価されているの。」

男: 「セキュリティって、本当に大事なんだなぁ。ファジングのおかげで守られてる部分も多いんだね。」

女: 「ええ、その通りよ。ファジングは特にゼロデイ脆弱性を発見するのに有効なの。ゼロデイ脆弱性というのは、まだ誰にも知られていない脆弱性のことよ。発見されてから対応策が取られるまでの間に、悪用される可能性があるの。」

男: 「ゼロデイって聞いたことあるかも。それを防ぐためにもファジングが使われるんだ。」

女: 「そうよ。企業だけでなく、政府機関やインフラ施設でもファジングが活用されているわ。」

男: 「じゃあ、ファジングのツールとかって、誰でも使えるの?」

女: 「基本的には使えるけど、高度な知識と技術が必要になるわ。だから、専門のセキュリティチームが担当することが多いの。」

男: 「なるほど、俺もいつかそんな専門家になれるかな?」

女: 「ふふ、努力次第で何だって可能よ。でも、まずは基本をしっかり学ぶことね。」

男: 「うん、わかった!まずはファジングについてもっと勉強してみるよ。」

女: 「ええ、それがいいわ。セキュリティの世界は常に進化しているから、学び続けることが大切よ。」

男: 「了解!秘密基地を守るためにも、しっかり勉強しなきゃね。」

女: 「そうね、秘密基地を守るヒーローになるためにね。」

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