あとがき(獄寺、骸、ディーノ)

獄寺隼人くんに憧れていたことに気が付く話

獄寺くんが単なるクラスメイトと関わるとしたらこのくらいの距離感なのではないかな~と思いながら書いた話です。
この話の主人公は、親や先生の期待に応えることで精一杯で、自分が何をしたいかなんて考えることすらできない、学校の優等生。学年トップをキープすることで誰からも一目置かれ、その優越感に縋ることでしか自己を保てないようなイメージです。でも、必死にやらないと成績は落ちてしまうし、「私はこんなに頑張っているのに」と考えがち。自分の頑張りしか見えていないから、獄寺くんは大して努力をしなくても成績トップになってるという思考に陥ってしまう。獄寺くんは確かにお勉強に対しての要領は良い子だと思いますが、目指しているのは「ボンゴレ10代目の右腕」ですから、主人公が「成績が良いのに偏差値の高い高校に行かないなんてもったいない」という考えとは全く相容れない。獄寺くんは賢いので、少し話しただけで彼女がどういう人間かわかったから、表情を歪めておまえには関係ないと言いました。でも、彼女は本当はいっぱいいっぱいで、やりたいことがわからず、やりたくないことばかり引き受ける自分に嫌気がさし、その不満を獄寺くんに向けていることに気付いた。獄寺くんは、それにすら気付くことができたから、彼女を無下にせず並高を選ぶ理由を伝えることにした。そういう話でした。


六道骸を迎えに行った夏の日の話

10年後の骸さんとボンゴレの関係者の女性の話でした。あんまり暑いのでゲリラ的に書いたものです。生まれて初めて骸さんの夢のようなものを書いたのでドキドキでした。せっかく用意したカットパインを食べさせることができなかった……
骸さんがそんじょそこらの女性に好意を抱くイメージが全くないんですけど、まぁ仲間ということで色々あったんです。(そのへんは全く考えてないけど)
でも、まぁ経緯はどうであれ好きな相手は手に入れようとすると思いますし、隙も優しさもおちゃめさも見せるんじゃないかなぁ……なんて夢見てます。


トラットリアで働く女性と、常連のディーノさんの話

これも10年後、……までいかなくとも7年程度は経ってるイメージです。話については解説いらないと思いますが、もちろん「いかつい男たち」は部下で、日本人の彼は10代目(ツナ)です。
最後、10代目と普通に会話してますが、この時代の10代目は日常会話程度のイタリア語を習得していればかっこいいな~という……(願望) あと、京子ちゃんともお付き合いしてます。
ワインは食事に合うようにオーダーした……みたいな雰囲気で書いていますが、日本なら二人とも焼酎とか飲んでそう。でも10代目はなんとなくお酒強くなさそうだなぁ……