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四季に流れる色彩は万の如くあり、その一部に触れて今を生きている。 なぜ、あかなのだろう。 『朱夏』という言葉を初めて知ったときに浮かんだ気持ちだった。 それまで私の中にある夏の色のイメージは青や水色で、高く澄み渡る空や雄大に広がる海の情憬がそのまま夏の色のイメージとなっていた。 熱気を和らげるような、涼やかさを求めるような色だったのかもしれない。
人生を四季になぞらえたとき、秋は老年期と言われる。世の味わいを知り、その奥深さを知り、人として穏やかな佇まいや赴きを見せる時季。 『白秋』ー 私が思い出すのは両祖母の綺麗な白髪である。
五行思想において冬を表す『玄冬』 「玄」とは黒を表すと言われている。それを知ったとき、だから玄米なのかしら?と感じたことを覚えている。