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四季に流れる色彩は万の如くあり、その一部に触れて今を生きている。 なぜ、あかなのだろう。 『朱夏』という言葉を初めて知ったときに浮かんだ気持ちだった。 それまで私の中にある夏の色のイメージは青や水色で、高く澄み渡る空や雄大に広がる海の情憬がそのまま夏の色のイメージとなっていた。 熱気を和らげるような、涼やかさを求めるような色だったのかもしれない。