Photo by aoiyam 憂える時 27 結生-you- 2023年10月10日 21:57 使い古した携帯電話は買い替えの時期だと告げるように壊れ始めた。消さずに残していた大切な記録は失われていく。一瞬のうちに消え去り頭の中から離れていく。心にあった優しき安堵は奪われていく。返して下さい、僕の大切な記録。返して下さい、僕の大切な想い。唯一残った一枚の写真。微笑む君が「さよなら」と言った気がした。途方に暮れる僕はただ携帯だけを握りしめていた。小さな雫を目元に作って…。 ダウンロード copy #作詩 27 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート