#21 ◆対話において共感しないは「愛」
コーチングや対話において実は共感しないことが重要である。
対話の価値を相手が感じる「気づき」だとすると、共感しなければしないほど気づきが生じやすいのだ。
気づきの生まれるプロセスは色々あると思うが、対話において最も基本的な手順で表すと「発散と収束」だろう。
発散された言葉が多ければ多いほど、収束された言葉は本質的で納得感の高いものになるだろう。
◆「共感的なコミュニケーション」と「共感しないコミュニケーション」
ではどうすれば相手から発散される言葉の量を増やすことができるのか?
その方法こそが共感しないコミュニュケーションである。
「共感しない」つまりは、相手の発言に対して変にわかった気にならずに、こちらの解釈を極力排除して
「◯◯っていうのは?」「◯◯なのはどうして?」とわからないことを前提に細かく追求していくスタイルで関わるのだ。
例えば、相手が昨日食べた「カレーが美味しかった」という話をし始めたとしたら
なんでカレーを食べたのか?
どんなカレーだったのか?
美味しいっていうのはどんなおいしさだったのか?
「美味しかったんだね」「よかったね」と共感しないからこそ、相手がカレーを食べて感じた臨場感のある情報が引き出せる訳だ。
「あなたのことは私何もわかりませんよ」という前提で共感せずに関わることで相手に無限に話を発散してもらうことができるのだ。
対話という気づきを得ることが目的の場においては有効なコミュニュケーション手法の一つなのである。
もちろん、共感しなくとも相手が話しやすい雰囲気を作ることは忘れずに😌
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