キミ想う

コロナコロナで、すっかり抜けてしまってた。
キミが逝って、もう何年だろうか。
19年?
私だけ歳を取ったから、もう何年かも忘れちゃったよ。

高校で知り合って、東京の大学に進んだキミに、手紙を書いたり、差し入れしたり。
卒業後、地元で教師になった時は、こっそり夜の学校に忍びこんだり。
なんだか気が合って、よく色んな話をしたね。
キミに彼女ができた時、なんだかちょこっとだけ寂しくなったよ(自分は彼氏いたのにね)
教師をやめて、家業を手伝ってるって話した時も、楽しそうに話してたから、気にもとめなかったよ。

訃報が届いたのは、1ヶ月くらいたってからだった。
自ら命を絶つなんて考えもしなかったよ。
ほんとは仕事続けたかったとか、家族のこととか、色々聞こえてきたけど、キミから聞きたかったな。
相談に乗るのは得意じゃないけど、話くらい聞いたのに。
いや、なんで自分から掛けなかったのかな。
今となっては、後悔しかない。

キミが逝った日は、私のおじいちゃんと、おばあちゃん、それにダンナのお父さんが亡くなった日なんだよ。
私からしたら、もう家族みたいなもんだ。

キミのお母さんが言ってた。
泣いていたら、キミが心配して、現世から離れられないって。
だから、泣くのをやめた。
でも、折々で思い出す。
そしたら、なんだかフワッと軽くなるような気がするのは、どこかで見てくれているんかな。

いつかまた会った時、老けた私を見て、頑張ったねって、誉めてね。
だからそれまで、ちゃんと見ててね。
もう少し、こっちで頑張ってみるね。

いつも、ありがとう。

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