松坂引退に想う
西武 松坂大輔選手が引退した。
松坂世代よりやや上の年齢だが、ニュースを見るたび、涙がこぼれそうになる。
プロ野球選手で、こうやって引退試合を用意してもらい、最後の最後までマウンドにたって、惜しまれる。
これがいかにすごいことか。
野球人口何万人のうち、高校野球で甲子園に出るだけでもすごいことなのに、その甲子園で春夏連覇。
甲子園に出場しても、プロ野球選手になるのもごくわずか。
高校からプロ野球選手になると、体造りやバットの影響で、大変なこともたくさんあっただろう。
それでも、一世代をけん引し、ここまで来た。
彼が中日に来た時に、だれもが、引退を考えたろう。
それでもその年6勝をあげ、見事カムバック。
しかしながら、体が若返るわけではない。
古巣に戻って、もう一度カムバックすることを誓ったであろう。
痛みや投げられない辛さ、批判、歯がゆさ・・・
私たちには、計り知れないプレッシャーだったに違いない。
彼を支えてきたものは、いったい何だったのだろう。
最後の投球は、全盛期の彼の姿とは全く別のものだった。
それでも、最後まで、その投げる姿をみられて、本当に良かったと思う。
引退会見で、「野球をすきなまま引退出来て~」というような言葉があった。
本当に、最後の最後まで、彼の表情は、野球少年で、甲子園で優勝した時の嬉しそうな笑顔だった。
本当にありがとう。
引退したとはいえ、彼はまだ41歳。
まだ長い人生が続く。
彼の笑顔を、またどこかで見られることを願う。
最後になったが、お疲れさまでした。
これから、ゆっくり自分の人生を楽しんでください。
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