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私の愛する「日本映画」「日本のアニメ」「テレビドラマ」。

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私のスキな日本映画、日本のアニメ、日本のテレビドラマをご紹介いたします。かなりマニアックです。
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2022年4月の記事一覧

TVと映画界の常識の差が理解出来なかった知られざる「太陽!を降板したかった72年当時の裕次郎の理由」

石原裕次郎が第一回の撮影 「マカロニ刑事登場!」終了後、すぐに 番組を降りたいと言い出した。  当初はまずは1クール(13回)三ヶ月の 出演契約だった。 つまり第三回の撮影は断りたいと、の事。 第3話「あの命を守れ!」 映画界では見た事がない「あんなチンケな 小さいカメラで、俺のアクションが撮影できるのか?」 また映画界では一つの映像を長い時間、日を掛けるが、 太陽は一回で2話分の撮影をする。 テレビと映画界での常識が 裕次郎には理解出来なかったのだ。 岡田プロデュー

【岸田森ファンに朗報!】 西村潔監督「白昼の襲撃」が、ついにDVD化される!

7月20日に、東宝から<東宝DVD名作セレクション>として、廉価で、いわゆる<東宝アクション映画>と<恩地日出夫監督の青春映画>がドドッと発売されます。 ◆◇◆ 私が一番観たかったのは、西村潔監督のアクション映画「白昼の襲撃」。ひょんなことから人を殺してしまった(アカンがな!)黒沢年男が、全共闘崩れの大学出のインテリヤクザに拾われる。このインテリヤクザが、私が愛してやまない「岸田森」なのだ。 この映画での岸田森の評価が高い。学生運動で敗北した虚無感と生まれ持った狂気を兼

【ATGの父】 映画プロデューサー・佐々木史朗さん死去.故・森田芳光監督作品・中江裕司監督作品など手掛ける.

この方のおかげで、にっかつロマンポルノでデビューした監督たちや、自主制作映画(8ミリ映画)出身の監督たちが、「映画界」に進出でき、1980〜1990年代の日本映画界は、若手作家の作品で活況を呈した。 ◆◇◆ 故・森田芳光監督『家族ゲーム』や中江裕司監督『ナビィの恋』など数多くの作品をプロデュースした、映画プロデューサーの佐々木史朗(本名:佐々木正路・ささきまさみち)さんが、4月18日に肺がんのため死去した(享年83)。27日にオフィス・ シロウズの公式サイトを通じて訃報を

【おすすめYouTubeチャンネル】 エド山口「OH!エド日記」と、シネマ野郎の「岩佐陽一に一番近い島」【オタクなら、ぜひ!】

■エド山口「Oh!エド日記」昭和歌謡のファン、グループサウンズのファン、ベンチャーズのファンには超おすすめのチャンネルです。サザンオールスターズの桑田佳祐も観ているそうです。 中でも、エド山口氏とその妻・井上望さん(「ル・フラン」!)がデュエットする「エドと望の歌謡曲バンザイ」はマニア必見。5回置きに配信している企画です。 最新の番組では、井上望が、岡田奈々の「青春の坂道」を歌いました。この曲は何気に名曲です。こういう渋い曲を歌ってくれるので好きなんです。 嗚呼、イント

名匠・成瀬巳喜男の「黒歴史」? 『勝利の日まで』は 円谷英二が特撮を担当した <おとぼけコメディ?>だった。

まあ、戦時中に当局がPCLに依頼した 戦意高揚映画のはずが、 何故かドタバタコメディになったという。。。 しかも、監督が「あの」成瀬巳喜男なのがおかしい。 はじめは今井正が撮る予定だったが、今井が招集されたので ナルセに回ってきた仕事。 さて、成瀬巳喜男監督、どういうつもりでこのコメディを 創ったのか。本人の口から聞きたいですね。 ・・・ <あらすじ> 戦線慰問のため、博士(徳川夢声)は「慰問爆弾(笑慰弾)」を開発する。それは戦地に向けて発射し、爆発すると芸能人が現れ

ついに、森達也監督が「劇映画」を撮る。『福田村事件(仮)』

関東大震災直後から飛び交った流言飛語――朝鮮人が武器を持って襲ってくる、井戸に毒を投げ入れた、放火して回っている等々。それらを信じた市井の人が自警団を結成し、「九月、東京の路上で」朝鮮人を虐殺した。 そして、関東大震災から5日後、千葉県東葛飾郡福田村で9人の日本人が殺された。彼らは香川から来た行商団だった。讃岐弁を朝鮮語と間違えられたのだ。9人の中には臨月の妊婦もいた。彼らは被差別部落の出身だった。 「福田村事件」と呼ばれるこの虐殺を知る人は少ない。関東大震災の朝鮮人虐殺

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新発見。戦前の傑作日本映画「忠次旅日記」3部作。

「映画探偵」という戦前の日本映画を探し求めた人の書いた本を読んでいます。 立命館大学時代に京都文化博物館で、古い日本映画のライブラリーづくりのバイトをしていたという、なんとも羨ましい人が書いた本です。 その本の中で「いままで、戦争で焼けてしまった『忠次旅日記』が発見させた」という記載があり、アマゾンで調べましたがDVD化されていません。 試しにユーチューブで調べると、なんとあるではありませんか。 「無声映画」ですので退屈かなと思いましたが、なかなか面白い。 監督は伊藤大輔、主演は大河内傳次郎。 興味がある方は、ぜひ。

関西のみなさ〜ん!ついに「庵野秀明展」が、4月16日より「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)でスタートしましたよ!庵野氏が好きなアニメや漫画も、大阪芸大時代の油絵や同人誌も展示。『シン・仮面ライダー』の展示も。https://news.yahoo.co.jp/articles/0e5b52cecd91a87c7a564264f93710fbbb7cdf84

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「シン・ウルトラマン」最新特報。4月15日配信。

「シン・ウルトラマン」の最新特報が、このほどお披露目された。防災庁の専従組織「禍特対(カトクタイ)」に所属する分析官・浅見が「あれがウルトラマン」と発する場面からスタート。スペシウム光線を放ち、やがて空へと飛び立つウルトラマンの姿を活写。また、巨大不明生物の名称が「禍威獣(カイジュウ)」ということも発覚する。そして登場人物のセリフから、「禍威獣」は何故か日本にしか出現しないという事実も明かされた。ザラブ星人やメフィラスも登場。 これは楽しみだ! https://news.yahoo.co.jp/articles/31f9212b51370e0a059cdc0f07bd3efdc3ae4a70

成瀬巳喜男監督作品をDVDで鑑賞しようとしたところ・・・。

「成瀬巳喜男演出術」という文庫本を読んでいます。成瀬ゆかりの役者たちのインタビュー本です。 おかげで、成瀬巳喜男の映画が観たくなり、とりあえず、まだ観たことがなかった「女の中にいる他人」を鑑賞。 不倫をする夫。不倫相手の女性は行為の最中に「首を絞められる」と快楽が増すという性癖を持っていた。 その日も逢引し、ホテルで首を締めていると・・・。 ミステリ小説『細い線』(The Thin Line)を井手俊郎が脚色した異色の心理サスペンス。 推理ものは、成瀬巳喜男にとって

是枝裕和さんら映画監督6人が、立場利用した性暴力に反対。

映画監督の是枝裕和さん、諏訪敦彦さん、岨手由貴子さん、西川美和さん、深田晃司さん、舩橋淳さんの6人は3月18日、「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」と題した声明を発表した。 これに先立ち、3月9日に週刊文春は、俳優で映画監督の榊英雄氏に性的行為を強要されたと訴える複数の女性の告発について報道。榊氏が一部の女性と関係を持ったことを認めた上で、性行為の強要は否定したと報じている。 (HUFFPOST 2022年03月19日の記事より引用) ◆◇◆

筒井康隆「家族八景」を読んでいます。

筒井康隆「家族八景」を読んでいます。 七瀬シリーズは、「七瀬ふたたび」と 「エディプスの恋人」(難しすぎだ)しか 読んでいませんでした。 ・・・ 他人の心の中を読み取ることができるテレパスのヒロインが、 8つの家庭で家政婦をするという短編連作なのですが。 そのなかの「水蜜桃」という話がすごかった。 奥さんが寝ている間に七瀬の処女を奪おうとする家の主。 (処女だから、やってしまえばオレのいいなりだ) (きっと、声も出せないぐらい恐怖にかられるだろう) などと身勝手で間違った思考

【追悼・宝田明】川島雄三監督「接吻泥棒」を鑑賞す。

宝田明演じる女にだらしないボクサーの男(役名が高田明・笑)と4人の女が巻き起こすドタバタラブコメディ。日本では珍しいスクリューボールコメディーかな。監督:川島雄三。原作:石原慎太郎。脚本:松山善三。 ◆◇◆ ■1人の男をめぐるハーレム的な作品 宝田明は3人の女性とつきあっているモテモテのプロボクサー。ある日、交通事故に巻き込まれ、事故った車に乗っていた女子高生の団令子を救おうと、口移しで水を飲ませる。その様子をフリーカメラマンの中谷一郎(風車の弥七)が撮影する。そこへ、何

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東京で4月29日から公開。萬屋錦之介生誕90年/『宮本武蔵』全5部作予告編(原版フィルム4Kスキャン版)一挙」

「宮本武蔵五部作」の中では「宮本武蔵 一乗寺の決斗」が一番好き。 確か、武蔵VS73人(だったかな?)の決斗シーンが突如「モロクロ」になる。 斬って斬って斬りまくる武蔵。決斗が終わったらカラーに戻り、「真っ赤な落ち葉」の中で大の字で息を切らしている武蔵。緩急つけた内田吐夢の名演出である。伊福部昭の音楽も素晴らしい。高倉健の佐々木小次郎もカッコいい。