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私の愛する「日本映画」「日本のアニメ」「テレビドラマ」。

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私のスキな日本映画、日本のアニメ、日本のテレビドラマをご紹介いたします。かなりマニアックです。
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2022年1月の記事一覧

「ファイトだ!ピュー太」の原作者ムロタニ・ツネ象さん、逝く。87歳。

「ファイトだ!ピュー太」の主題歌は、クレイジーキャッツの名曲の数々や、「エイトマン」の主題歌を作曲した萩原哲晶さんの作曲。ロックロールです。エレキサウンドです。カッコいい!小学校のとき、よく観ました。 ヲタキング岡田斗司夫さんが、このオープニングアニメのテンポの良さを褒めています。歌詞は「シェイエエイ♬」と調子がいい。 ◆◇◆ 漫画家のムロタニ・ツネ象さん(本名:室谷常蔵)が2021年11月22日、亡くなっていたことが2022年1月25日、明らかになった。87歳。過去の

小林信彦「おかしな男 渥美清」を読了。渥美氏の本当の姿に驚く。「寅さんではない」

小林信彦の喜劇人に関する本は面白くて為になるものが多い。この本もその中の一冊である。 ◆◇◆ ■私と渥美清との出会い子供の頃は、近所のおばさんに映画館で任侠映画ばかり見せられていた。したがい昭和48年の正月、中一の時に立川で見た「男はつらいよ 寅次郎夢枕」(第10作)と同時上映のドリフターズの映画は良く覚えている。映画館は大爆笑の渦。今、思えば大したギャグではない。「おい、さくら、そこのミドリ取ってくれ」。これだけでも場内大爆笑である。日本人が車寅次郎に洗脳されていたのか

「大友克洋全集」の第1期・第1回配本。マンガの常識を破壊した「童夢」が新要素満載で復刻!

 あー、うれしや〜。大友克洋の作品が新装版として復刻されます。これは全作、揃えなければ! 講談社は、大友克洋氏自身が企画し、時代順に全作品をまとめた全集「OTOMO THE COMPLETE WORKS」の第1期・第1回配本を1月21日に2冊同時発売した。   価格は、「『童夢』(第8巻・漫画)」が2,970円(税込)、「『Animation AKIRA Storyboards 1』(第21巻・アニメ映画『AKIRA』絵コンテ集 第1巻)」が4,400円(税込)。漫画・ア

アマゾンプライムに入っていた、 相米慎二監督「台風クラブ」を鑑賞。

何度目の鑑賞であろうか。最初は劇場で初日に観た。大学生の頃である。 事前情報では、台風で学校に閉じ込められた学生たちが、その閉鎖された空間で狂気に走る映画、と言うふうに聞いていて、これはきっと『逆噴射家族』の学校バージョンみたいな映画に違いないと思って見に行ったのだ。 しかも主演が『逆噴射家族』と同じ工藤夕貴。 ・・・ なんだか工藤夕貴と大西結花が目につくが、それはともすると、なんだかこの手の、特定の環境(例えば学校)や団体(例えば家族)において、人が非日常に走る物語って

DVDで、川島雄三監督「人も歩けば」を鑑賞しました。「これはもう、負け犬です」

「ユリイカ」の『監督・川島雄三特集(1989年発刊)』に、川島監督が自作を語るコーナーがあるのですが、そこで彼は「人も歩けば」に対し、 「これはもう、負け犬でございます」 と一言述べています。謙遜しているのか、照れているのか。 ◆◇◆ いま、改めて見直すと、非常にテンポの良いセリフ応酬型のスラップスティックコメディーだな、と。 と登場人物のセリフが、ひたすら早口で飛び出し、それに被せるようにまた早口のセリフ。 シーンのつなぎ目も工夫があって面白い。 フランキー堺「おれ