範馬勇次郎の教え

現在、刃牙のキャラ紹介を進行形で書いてはいるんですが、やはりこれだけはキャラ紹介とは別に生き方の哲学のようなもので紹介しなければいけないかなぁ。と思い、別枠で用意をさせていただきました。

範馬勇次郎の強大さについてはおそらく誰もの知るところでしょうが、ストーリー終盤の彼はただ徒らに強大なだけでなく、偉大でもあります。

そのうちの一つが、これから紹介する言葉に現れていると思います。

『漫然と口に物を運ぶな』

シリーズ第三作『範馬刃牙』にて、刃牙の家で食事をしている際に発言していたセリフですが、これは食事の際に限らず、どんな時でも必要になるセリフだと思います。確か論語の中でも孔子が似たような事を言っていましたよね。

何事においても、漫然と行うことに意味は存在しません。事を成そうとするのであれば、何が起きて、それを起点として何のためにそれを為すのかという事を意識する必要があります。 漫然とした行動の中では体系化が進み、無駄が増えます。

あまり例え話としてするのは良くはないのですが、戦争などがその最たる例になるのかと。『一人殺せば殺人犯だが、100万人殺せば英雄』とは、元は反戦のために使われたシュプレヒコール、キャッチコピーのようなものなのですが、それは主観的に見てしまえば至極正しいわけです。 戦場において他者を殺さないことは自らを殺すこととほぼ同義であり、自らの国を一歩負けへと歩を進めるのとほぼ同義になります。それ故に戦場で人は人を殺すのです。 

では逆に、なぜ人を殺してはいけないと教わるのか? それは単純で個人個人には命を奪われてはいけない理由が存在するからであり、故に罪になるのです。決して逆ではありません。万物に万物たる理由を見つけることこそが万物を理解するための近道になります。『漫然と捉えて』いてはならないのです。

と、何か少し宗教じみた雰囲気を漂わせたところで、今回は終了しようと思います。

『漫然と』はこれからの時代のキーワードになると思います。という話でした。

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