花山薫の魅力

最初に範馬勇次郎について語ってから暫くしましたし、最近は政治色の強い話を決行していたので、そろそろ頃合いかと（笑）

ちなみにこのシリーズは完全に趣味を語るだけなので、基本的に一々『この人物はここで初登場したこう言う人で云々』って言う紹介パートは無いと思います。 故にネタバレ注意になります。 刃牙シリーズに興味がない人もつまらない話注意です（）

私が刃牙の中で1番好きなのは花山薫です。 …やはり男ならば誰しも一度は憧れる生き様では無いでしょうか。 生のままに強く在るというのは。

個人的にベストバウトとしたいのは、意外にも宮本武蔵戦です。確かにスペック戦はめちゃめちゃカッコよかったしあっさりとした感じで、最強死刑囚編というシリーズの構造上も相まって初めて刃牙シリーズを読むという人に対して花山薫を薦める場合にはとても効果的だと思います。

でも、個人的に『花山薫らしさ』が余すところなく出ているのが宮本武蔵戦だったと思います。

まず最初、戦いに行く前から『らしさ』が出ていたと思います。 宮本武蔵が何者であろうか知らないが、調べることなくあくまでも強者として戦いに臨むという姿勢、そして戦う理由が義理人情で動いた。というのも彼らしいところが出ているものだと思います。 情報という武器すら持つ事なしに武蔵の前に現れる。強者として生まれた運命のままに戦う花山は、すべてを使って戦う武蔵とは対極の格好良さを持つと思います。

そして本編。戦う最中など特に花山らしさが溢れています。正面から殴り抜ける姿や、技を避けないという矜持。武蔵に対ししっかり名乗りを上げ、奪った日本刀を返して逆に武蔵を戸惑わせる所など特にらしさが溢れています。特に、途中で範馬刃牙が現れてくる場面は、とても言葉には表しきれない高揚感のようなものを感じます。

ネタバレ注意。と書いたので、戦いの後の話もします。ネタバレ注意と書いたけれど気になる。と思って読んでいる方がもしいる場合は、ここでブラウザバックすることを推奨します。と言っても戦いの顛末のネタバレは気にしない。漫画の迫力が好きで読んでるという人は別に問題がないかもしれませんが。

そして花山薫は敗北します。しかし、その後のやり取りもまたとても好きです。ずっと戦いに関してプライドであったりを主張し、他人による降参であったりでの敗北を異常に嫌う花山と刃牙の二人。そうでありながらも、命乞いをすることなしに死を受け入れた花山薫の前に範馬刃牙が立ちはだかり、宮本武蔵を止める。この行為の意味は、単に花山の命を救うことには留まらないと思います。そしてそれも人情に生きる花山らしさの一つだと思います。また、範馬刃牙と花山薫との友情も感じることができます。

語彙力の不足も感じますが、これが私が語り切れる花山薫の魅力だと思います。勿論、この戦いだけではなく、前述のスペック戦含め他の戦いもとてもおすすめです。が、今回は宮本武蔵戦にて、その魅力を語らせていただきました。

ご清覧ありがとうございました。次は誰にするか考え中です。