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鳥の旅(鳥沢〜日本橋浜町)

迷路のような宿場町

鳥沢駅を右手に見ながら進むと左手に壁のように見える県道が出てくる。
初めてここに来た6年前はまさか??ここ登るの??と何度も地図を確認したくらい。そう。ここを行くのです。ここから迷路のような、でも昼間には風情のある旧道や宿が始まります。
6年前はさっぱり道がわからなくて真っ暗な中を彷徨い続けて、地元の人が車で通りかかった時に道を聞いたくらいの場所でしたが・・・今や地図なしで行けるようになりました(笑)。

とにかく傾斜がすごい。実は最初の頃はそれでも正式な旧道ではなくて、前回からやっと本当の旧道がコースになりました。まず走れません(笑)
実は本番の少し前に気になる旧道を昼間に試走してみたのですが、夜間はやめた方がいいところが結構あって今回は素直に行くことに。6年前、川を渡って行けた旧道も行ってみたら橋がなくなっていて渡れなくなっていました。人が入らなければなくなっていく道があることもこの時実感したものです。

くねくねとCPである犬目宿まで登っていくと、その手前に今回も私設エイドが。
前回からこんな夜に設置してくださる地元のトレイルランナーご夫婦のエイドです。トップも寄ったとのことだったので、ここを通過したすべてのランナーを迎えて下さったようです。本当にありがたい!
今年はUTMFのボランティアにも行かれたそうですが、ランナーの気持ちをわかってくれる方のエイドは嬉しいですね。

そして大好きな犬目宿。
なぜここが好きか。ぜひ昼間に行ってみてください。
旧道を行かないと絶対にお目にかかれない街並みです。
CP犬目宿(161km)23時20分。例年よりかなり遅いです・・・

こんな立派な碑があります


この先もくねくねとここを入るのか!みたいな道を進んで野田尻宿へ。
ここも犬目ほど大きくないとはいえ、趣のある郵便局など落ち着いた宿です。
そこからも曲がったり登ったり歩道橋を渡ったり・・・でやっと上野原のコンビニへ。上野原の街も昼間なら酒饅頭のお店とか色々あるのですが・・・この時間じゃ何もやっていないのでコンビニで休憩。
ここでまた多くのランナーと遭遇することになりました。

ここは裏に寝るのに最適な場所があって(笑)みんなゴロゴロしながら寝てました(笑)。でもダンゴムシがたくさんいて・・でも睡魔に襲われたランナーには関係なかったようで。私も15分ほど目を瞑って休憩。それほど睡魔には襲われてなかったです。


裏高尾を目指す

次のCPは25kmほど先の小原宿本陣。ここまでくるともう高尾山への入り口なので先が見えてくる感じがします。感じだけでまだ全然先は長いんですけど・・・
上野原からの旧道は最初ずっと下りなので、睡魔に襲われやすいところ。前回はこの辺の激坂で猛烈な睡魔に襲われて藤野駅のベンチで仮眠したのでした。
でも今回はなぜか大丈夫。
吉野宿、与瀬宿などこれも20号を通っていると行くこともない小さな宿が続きます。細い道のアップダウンにトレイルに階段、とマニアックな道を行きCP小原宿本陣(185km)に朝4時半ごろ到着。すっかり朝になっています。
うーん、ここはいつも真っ暗なのになあ・・・この調子では都内は猛暑の日中に走ることになりそう。

中も一見の価値ありです


この先美女谷入り口で左折して(底沢バス停あり)いよいよ高尾山に向けて登っていくんですけど、ここが要注意。曲がらず道なりにロードを行くと大垂水峠方面に行ってしまいとても危険です。ここはくねくねしたロードで交通量も多く人が走るにはリスキー。しかも高尾山に登らずにスルーしてしまいます。今年も間違えてこっちに行ってしまったランナーがいたようです(毎年いるのですが)。
高尾山の登山口までは以前は細い道がいつまでもくねくね続いていたのに、今年は大工事が行われていてガラッと風景が変わっていました。
あの渋滞でお馴染みの中央道の小仏トンネルに別の道を作って、渋滞緩和するそう。何年かかるんだろう・・・すっかり道が広くなって木も伐採されたのか明るくなってしまっています。

さていよいよ小仏峠に向かって登山開始。
混雑で有名な高尾山ですが、この登山路は混雑とは全くの無縁です(笑)
特にこんな早朝はまず人に会うことはありません。日中での数名しか会ったことないかな。まあ高尾山から相模湖方面に下山する人なんてそういないですけどね。
いつも真っ暗な中ライトを頼りに登る道も明るいとすごく楽(笑)サクッと登ってサクッと降ります。小仏バス停方面に降りて長々続くロードを行くともうすぐ裏高尾エイド。このロードが長い・・・

古道にはこんなものも
これは試走した時のもの


裏高尾エイド(193km)到着。
ここも知り合いの他の大会のエイドでもお世話になっている面々が長時間サポートしてくれます。すでに暑い・・・ガッツリ食べてガッツリ飲みます(笑)
ここでもたくさんのランナー(ほぼハーフのランナーばかり)やまたまた走って応援に来てくれた友達にも会えました。リタイア情報もちらほらと・・
熱中症の人が多かったのかなあ・・・ラスボス高尾に登る気にならなかったのかも。でも本当に暑くてきついのはこの先なんです・・・
まだまだ60km近く残っています・・・


灼熱の都内

この先は旧甲州街道をひたすら都心に向けて走っていきます。あまり面白くはありません(笑)記憶はとにかく暑かったことと、調布のエイドが嬉しすぎたことくらいかなあ・・。
八王子ではホースを片手に持ったお母さんが、全身に水をかけてくれました!(笑)そしてなぜかその家の娘さんと記念撮影(笑)こっちはびしょ濡れなんですが。でもこれが実に嬉しかった!すぐ乾いちゃったんですけどね。

おっと、まだCPが残っているのを忘れてはいけません。
最後のCP日野宿本陣(208km)まだ開いてませんがなかなか立派な建物が残されています。新撰組由来のものが多く残されているのがこの辺りなんですよね。
多摩川渡ってひたすら都心へ。でもその間の道もかなりマニアックです(笑)

多摩川を渡る


大國魂神社過ぎて暑さで歩きと走りが混ざっている状態の中、バイクで走るどこかで見た人が・・・(というか見覚えのあるシャツ)地元在住の変顔さんがガリガリ君を恵んでくれました!嬉し過ぎます・・・
そして例年借りていた場所が使えずに公園の一部でひっそりと私設エイドをしてくれていた仲間たち!なんとかき氷器まで自宅から持ってきてくれて出来立てかき氷まで!暑さでヘロヘロな涙が出るほど嬉しかったなー。生き返りました。

もう後はなんとか日陰を見つけつつ進むしかない・・・
しかしふと、暑いとはいえ甲府や勝沼よりマシだということに気づく(笑)
本来の時間より遅い上に3年前よりかなり気温が高いのに、でも都内の方がまだ涼しく感じるとは。山梨恐るべし。
都心に近づくにつれて勝手知ったる道ばかりで(帰宅ランで通るところばかり)
久しぶりに来た間違えそうな日本橋小舟町(初めての時はここでも迷子になった)もスルスルっと。まだかろうじて明るい時間に日本橋浜町公園に到着!
何時だったっけ・・・夜7時にはなってなかったかな。一応タイムリミットは夜10時です。

今回も長かったキツかった・・・
ただし、例年だとその後の筋肉痛が酷かったりするのに今回はノーダメージでした・・。多分暑過ぎて最後歩きがあまりにも多かったからだと思います。
2晩徹夜はやっぱり身体にというか頭に堪えると痛感しました・・(笑)
サポートいただいた皆様、ありがとうございました。


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