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え?ネットワークビジネス始めたの?

ネットワークビジネスとは

特定商取引法では「連鎖販売取引」と言われるもので、マルチ・レベル・マーケティング(MLM)とかマルチ商法とかと同じもの。ねずみ講と混同されるが100%破綻するネズミ講と違い、100%破綻する訳ではないのでネットワークビジネスは合法。誰かを紹介して入会させる(商品を買わせる)ことで紹介料やら商品販売価格からのバックマージンを継続的に得られるというもの。自分のネットワークができれば何もしなくても自動的に収入が入ってくるという「権利収入」という概念が特徴だろうか。

知人、ネットワークビジネスを始める

あまり良いイメージの無いネットワークビジネスを知人が本気で始めると言い出したので、ネットワークビジネスについて勉強してみることにした。勉強開始から今日で3日目なので、基礎知識も不十分だと思うが、通常のビジネスに当てはめてみてなんとかイメージができてきた。現時点での私の印象では「都合の良い夢物語」のようなイメージ。無論、合法なビジネスなので否定するものでもないし、私の勉強不足も否めないので現時点での印象としておく。もっともっと勉強して誤解なく理解できたときに知人に対してどのような方向で接したらよいのか判断したいと思っている。

一般のビジネスに当てはめてみる

一般のビジネスも「営利を目的とする。」ので、極端なところ目指すは金儲けである。継続して事業を維持するために新商品の開発やマーケティングを繰り返し、他者との競合や社会情勢の変化に対応を迫られる。当然に淘汰されることも想定される。ネットワークビジネスも金儲けを目的にするのは同じだが、競合とか社会情勢の変化そして淘汰される想定がないように思う。一般のビジネスで言えば、メーカーが製造して代理店に販売し、代理店が一般のお客さんに販売すればメーカーも販売店も儲かる。商品が良いものであれば作る→売れる→作るのサイクルができるので事業は継続する。メーカーが販売店を獲得しようと思えば自社で営業マンを雇い営業活動をしてもらう。そこには当然営業マンの人件費が発生する。ネットワークビジネスも同じで営業マンを雇わない代わりにお客さん(販売店の性質も持つ?)が、個人的に個人を紹介しながら販路を広げていく。通常営業マンに支払う人件費が紹介料として支払われる。商品が売れればそのバックマージンも継続して入ってくる。私はまだ勉強初期なので誤解があるかもしれないがここまではなんとなくイメージできた。

ん?破綻しないか?

個人が個人を紹介しどんどん組織が大きくなり、組織の構成員が商品を買うことで流通が維持される。流通が維持されればお金が動き続けるので事業として成り立つ。ネットワークビジネスはこんな感じではなかろうか?しかし、強力な競合相手が現れたり社会情勢が変化したりしてその商品の魅力がなくなった場合はどうだろうか?商品のライフサイクルでいう「商品陳腐化期」は当然に想定すべきものだ。商品が時代遅れになれば客は離れる。客が離れれば商品の流通も滞り、自動的に入ってくるはずの権利収入も危うくなる。と、商品を買う人もネットワークにとどまる人も誰もいなくなり、その先に破綻が見えてくる気がする。私の聞いた範囲での話だが今ある商品は権威のある誰それが開発に関わっていて云々・・・だが、一般ビジネスの大手以上の研究開発をしながら新商品の開発をしている話は聞かない。想像で恐縮だが、資本の違いがあるので同等以上の開発はきっと不可能だろう。仮に今現在、本当に世界最高の商品だったとしてもそれが永遠に続くことはないので、ネットワークから得られる権利収入が資産として孫子の代まで価値があるとは思えない。そもそも論だが、一般のビジネスで取引先がずっと自社製品を浮気することなく使い続けてくれるなんて想定はしない。競合あり、販売店の事業の統廃合あり、そのたの不安定要素ありは織り込んでいる。販路が拡大を続け、同じ人がずっと買い続けるなんて都合の良い夢物語でしかない。

商売の方法としては合法だが・・・

調べた範囲での話だが、化粧品でもサプリメントでもこれは医薬品医療機器等法(薬事法から名称変更)に抵触するのではないかと思われる文言が多数見受けられる。「こういう症状にこんな効果があります!」みたいなのは基本的にアウト。「個人の感想です」と付け加えようとも「こういう症状にこんな効果があります!」と印象付ける効果のものであればアウト。私の中ではサプリメントが一番微妙な印象で、これは「食品」なのか「医薬品」なのかが分からない。食品であれば表示できない文言があるし、医薬品であれば無資格では販売できない。どっちに転んでもはたして合法なのか?との疑問が湧いてくる。ネットワークビジネスそのものは合法でも違うところで違法なことがありそうな気がする。

現時点での知人への接触スタンス

ネットワークビジネスも取扱商品も私はまだ勉強を始めたばかりで分からないことが多い。そんな状態で合法なビジネスを否定することはできない。しかし、違法なことをしているなら話は別だ。なかなか説得に応じることはないだろうが、ネットワークビジネスをする人はまじめな人も多いので、それが違法だと気づけば手を引くのではないかと思う。聞く耳を持ってもらうためには「当然のこと」を確認して「YES」集めをしていくのが良いのだろう。「違法はダメだよね→YES」、「生活できるだけの収入が必要だよね→YES」・・・・・。そんな感じで本人が「あれ?」って思えば良いわけで、こちらが取る対策は正しい知識を身に着け、的確な質問を投げかけ、来るべき時に他に道が存在することを示すことだと思う。

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