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はしがきのはしがきと辰年のはじまり

2024年になった。

世の中の多くの人は、クリスマス頃から冬休みだの年末年始だのお正月だの、イベントや休暇を楽しんでいる。けれども、僕にとって今回の年越しはいつもと違うものになった。というのも、年越しの時間にはすでにベッドに入っていたし、元日である今日はおせち料理の一つも食べていない。両親は容態の悪い爺ちゃんのもとへ行っているから一人きりの元日だ。
去年の年末年始はアルバイトもなかったから、本当に暇を持て余していた。今年はそうならないように、アルバイトや他にも予定を入れていた。結果、忙しい生活になり、年末年始という実感は全くもってなかった。

しかし、おかげで気づいたこともあった。
ひとつは、年が変わる瞬間もいつもと同じように時間が流れているということ。今までは、年が変わる瞬間というのはどうも特別な気がしていて、時間的に不連続であると思っていた。もちろん頭では理解していたけれど、世界中の人はみんなでカウントダウンなんかしちゃうほどに年が「変わる」ことに関心があるみたいだからさ。今回の何もしない年越しで、年が変わる瞬間も時間が連続していることを感じることができた。
もうひとつは、年末年始でお休み気分の人ばかりでも、その裏で働いている人がたくさんいること。これも知ってはいたけれど、実際に働く側の立場になると今一度「サービス」について考えなくっちゃと思う。

うちは年間を通して、行事やイベントをやる習慣がない。クリスマスツリーを飾ることも、豆を撒くことも、七草粥を食べることもない。正直なところ、少し寂しい。
宗教とか自身との関係の有無に限らず、イベント事は意識して生活したいものだ。少なくとも、四季の移ろいを感じることの難しい今暮らしている場所では、そのイベントが季節を知覚する手段になるから。

なんだか後ろ向きな内容になってしまったけれど、2024年は目標もあるし、楽しみな年なんだよね。
2023年は、九州縦断の旅に inadani sees 、南相馬にも行ったり他にもいくつかローカルを訪れた。たくさんの生き方や生業があることを知った。自分にあった時間の流れも知った。
今年は、とにかく行動。そして、あえて謙虚とは反対の行動をとる。
全国の津々浦々の景観を見ると日本が大きく感じる。
全国で知り合いが増えると日本が小さく感じる。
最近は、これがたまらなくおもしろい。
2023年が転機の年なら、2024年は進歩の年。自分の「好き」に熱中することを僕はやめない。

tupera tupera×中外陶園 "辰" シリアルナンバー 400/400 


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