ノルウェーの森

永沢さん
もちろん人生に対して恐怖を感じることはある。そんなの当たり前じゃないか。ただ俺はそういうのを前提条件として認めたくない。自分の力を100%発揮してやれるところまでやる。欲しいものはとるし、欲しくないものはとらない。そうやって生きていく。駄目だったら駄目になったところでまた考える。不平等な社会というのは逆に考えれば能力を発揮できる社会でもある。

でもね、俺は空を見上げて果物が落ちてくるのを待ってるわけじゃないぜ。俺は俺なりにずいぶん努力をしている。お前の十倍くらい努力している。

だからね、ときどき俺は世間を見まわして本当にうんざりすんだ。どうしてこいつらは努力というものをしないんだろう、努力もせずに不平ばかり言うんだろうってね

死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ


読み終わった後に頭がズキーンとするこの感覚
村上春樹の作品を初めて読み終えた
愛とか生とか死とか性とか欲とか
人間って深すぎるし脆すぎる
生きることに正解なんてないし、人って思ったより不器用で繊細で傲慢、そして美しい死を選ぶ

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