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正義と我欲の間

 リアリズム原理主義と、リベラル原理主義の衝突、と理解するこの文章は、かなり正確に現状を説明していると思う。

 本来、正義と我欲の間に、境界線は存在しないのだと思う。

 確かに全世界がリベラルになれたら、素晴らしいことだ。しかし、その正義を盾に大儲けし、弱肉強食リアリズムを謳歌する輩がいる。
 ノブレスオブリージュという自己規制しか、その制御機構がないのは、非常に脆弱である。

 もちろん、かといって、リアリズム原理主義に基づく専制的な覇権を打ち立てるのが良いかというと、それもまた微妙なところである。
 有能な王権の間はみんなが幸せになれるかもしれないが、権力は腐敗と常にともにある。

 ほんとのところ、「権」の力で万人の自由と福祉を担保しようとする発想に、問題があるんじゃない?

 それはそれで、禅原理主義、みたいな極論なのかもしれないけれど。

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