pixivR18から学ぶウマ娘えっち絵界隈の現状

『ウマ娘のえっちなイラストを描く』

この令和の時代に数あるオタクコンテンツの中でタブーとされているこの行為。

それでも本心では「えっちなイラストが見たい!」ってヤツは少なからずいるだろう。かく言う俺もその一人。

今回はそんな危険地帯(?)の現状を、pixivR18から読み取っていこうと思う。

何故ウマ娘だけえっち絵でどうこう言われるのかは俺が1週間前ぐらいに書いた記事を読むと分かるかもしれない。別に読まなくてもいいけど。ここを見るぐらいの人ならそんな事知ってるだろうし。




早速ではあるが、今現在pixivR18にウマ娘のえっちな絵はどれぐらいあるのかというと

2021年6月現在、pixivR18で『ウマ娘プリティーダービー』で検索すると366件ものイラストがヒットする。大体1日に2,3件くらいは増えていると思う。

意外と多いように見えるが、一般イラストは45000件もあるので全体的な比率としては1%未満とかなり少ない。

ちなみに同じサイゲ産のゲームであるプリコネも同じく45000件ぐらいあるがその内にR18イラストは12000件。みんなプリンセス達とコネクト(直球)したいんだな。



実用性(意味深)があるイラストがどれ程あるかは人によって違うので割愛するが、何より独特なのは

コメント欄である。

動機がどうあれこれだけセンシティブなモノに触れているだけあって、当然覗きにくる人は多い。

そうなるとコメント欄の雰囲気も他のコンテンツとは一線を画すモノになっている。そんなコメ欄住民に少しばかりフォーカスをあてたいと思う。


俺自身も3月くらいからpixivR18のウマ娘タグに住み着くようになった。コメントはした事ないけど。

動機としては荒れるコメ欄を眺める野次ウマ精神と、純粋にウマ娘のえっちな絵がみたいという欲望。

割合としては大体4:6ぐらい。キモオタの悲しき性って感じ。



自分語りは置いといて、そんなコメント欄の住民は大きく分けて

「規約違反」「通報しました」とえっち絵を正面から批判していく『ウマ娘警察』

「そんな規約はない」「通報ぐらい勝手にやってろ」とウマ娘警察を批判する『反ウマ娘警察』

論争には一切参加せず好意的なコメントやスタンプだけ残していく『一般オタク』

この3タイプである。


一般的なコンテンツだと一番下の一般オタクくんが最もよく見るのだが、そこに上二つの勢力がコメ欄に混ざりあうとあまりにもシュールで面白い。

100件以上に渡るほどの論争が繰り広げられているすぐ上で好意的なスタンプだけがポンと貼られている様はつい笑ってしまう。


で、今回は上二つの『ウマ娘警察』と『反ウマ娘警察』の対立を語っていきたい。

始まりは3月中旬くらい。

この頃はコメ欄に大量の批判コメントが溢れ出してはありとあらゆるイラストが非公開になっていた。この頃は一般オタクも殆どおらず、98%ぐらいが批判的な内容。

しかし、とあるスズカのえっちイラスト(現在は非公開)からその罵詈雑言に対して反論する『反ウマ娘警察』が初めて出現した。

その頃はウマ娘警察というワードも全然浸透していなかったので2大勢力の対立という大袈裟な感じではなかったのだが、少なくともこのコメント欄をキッカケに少しずつ反警察勢力と一般オタクくんが増えていった。


反警察勢力は基本的にウマ娘警察が現れたイラストにしか出現しないので、イラストによっては物凄く平和なコメ欄も存在する。

閲覧数に比例するような形で2大勢力も現れやすくなる。あまり言うべき事ではないがそれぞれのイラストは画力が違うのでそもそもコメ欄に誰もいない、なんて事もある。

閲覧数が万単位に上るような絵は数分単位でコメントが更新されたりと活気があった。

先述したスズカの絵が炎上した時は夜中でも勢いが衰えなかったりとまさにお祭り騒ぎ。喧嘩祭りって感じだったなあ。


そんな2大勢力も、時が流れれば自然と数は減ってくる。

6月現在では当時のような勢いはまるで感じられず、以前からいた顔馴染み(?)の住民達もかなり減ってきた。

実はその2つの勢力の中にアカウント停止を食らっているヤツがいくつか存在している。

これも住民が減った一因ではあるだろう。知らんけど。

pixivにはユーザーを報告できる機能があるので、お互いが通報しあった結果このような犠牲者が生まれてしまったのだろうか。もはや戦争に勝ちも負けもなかったって感じ。

今は半ばテンプレのような「通報しました」がちょこちょこ見受けられるばかりでさびれた商店街みたいな寂しさすら感じられる。その代わり(?)一般オタクは増えたので人自体は意外といる。



意外な事に驚いたのが、

ウマ娘警察には女性がある程度いる。

ホントに女性なのかは知らんけど。その人のブクマとかを眺めてると腐向けのイラストが入ってる事がたまにあったりする。

こういうのは5chやアフィブログから騒動を知ってただ煽りを入れにきた野次ウマ野郎が殆ど(偏見)だと思っていたのですげえ驚いた。お前も野次ウマだろって言われたら何も言い返せないけど。


そしてこのウマ娘警察、出現するタイミングがランダムで動きが非常に読みづらい。

投稿されて数十分で出動する事もあれば、投稿から2〜3週間経って人がいなくなってから出てくる事もある。

しかも基本的には初めて顔を見るような見慣れないヤツらばかりで同時に数人の警察が包囲しにくるなんてことはあんまりない。誰かの捨て垢って感じもしなかった。もしかして交代制なんかな。

もちろん昔から活動してるベテラン警官も存在する。よくBANされなかったな。


というか

今になってウマ娘警察に就いた人達は何処からこの現状を知ったのだろうか。

やろうと思えば二次創作についてなおデリケートだった4月下旬ぐらいからでもできたはず。なのに今更通報しにくるのは一体何がキッカケなのだろうか…


一方反ウマ娘警察達は、圧倒的な男性比率で基本的に欲望に忠実な人が多い。

ウマ娘警察とレスバトルを繰り広げつつイラストはしっかりとブクマに入れるしたたかさ。つよいなぁ。

こっちはいわゆる古参が多く、新しく反警察勢力に就くヤツは意外と少ない。

それでもかなり数は減った方。テンプレ通報に辟易して言い返す気力も無くなってしまったのだろうか。

本心がどうなのかは知らんが、そこまで反警察勢力が躍起になる理由はウマ娘のえっち絵をもっと拝みたいからで、ここで界隈を萎縮させてはならないと思っているのだろう。

気持ちはわかる。

オタクは基本的に欲望に勝てない生き物なのですげぇわかる。物事の是非は置いといてな。



結論としては、ウマ娘のえっち絵が少しでも投下され続ける限り彼ら2つの勢力が絶滅する事はない。

彼らが死ぬ時はウマ娘というコンテンツも同時にオワコンとなる時なのだろう。もちろん外で眺めてるだけの俺も同じ運命を辿る。我ら生まれた日は違えど同年同日に死す事を願わんって感じ。



ここまでコメント欄の住民について色々書いてきたが、

今度は実際にえっちイラストを描いている方に触れたいと思う。

有名なえっち絵描きの人達もみんなウマ娘のイラストを描いているが勿論一般向けのイラスト。そりゃそうだよな、描く事に対してのリスクがデカすぎる

ツイッターで「エロ描いても別にいいんじゃね?」的な発言をした絵師が袋叩きに遭い非公開にした、なんて事を覚えている人もいるだろう。


そんな茨の道を知ってか知らずか突き進む人達。一体どういう層なのかというと

海外からの投稿がめちゃくちゃ多い。

最近投稿されているえっちイラストの殆どが海外からの投稿。海の向こうは自由だなあ。

もちろん国内からの投稿もあるのだが、現れてはすぐに非公開になって消えていく。まるで流れ星のようだな。


そんな海外勢、ウマ娘警察に対してかなり好戦的

「お前のイラストは不快だから消せ」

というウマ娘警察のコメントに対して

「お前のコメントの方がよっぽど不快だから黙ってろ」

とカウンターを入れる人もいる。機械翻訳にかけただけだからちょっと意味合いが違うかもしれんが。

ともかく炎上リスクを一切考慮しない精神は、俺ら日本人とは違う血の気ってものがあるのだろう。多分。


海外勢が好戦的なのはなにも絵師だけではなく、見る側のオタクくんも例外ではない。

海外にサブカルえっちイラストを紹介するサイトがある(こっちでいうまとめ?アフィ?的なモノだろうか)のだが、そこで海外勢が投稿したとあるルドルフの絵が貼られてしまった。

そこのユーザー達がpixivのコメ欄に一気に流入し、賞賛の意味を持つ「based」というスラングを矢継ぎ早に書いていった。

そんな中でも自らの責務を全うしようとウマ娘警察がやってくるのだが、当然海外勢に囲まれてしまう。

「ただの絵にキレるとかウマ警察滑稽すぎて草😂」

みたいなコメントがかなり出た。抉り方が日本のそれとは違う。


英語に中国語に様々な言語が飛び交っているのはちょっと異様な感じ。ウマ娘えっちイラストは国境をも越えた。



少し話題を変えて、

国内ではスペちゃんやダスカあたりがよく描かれているが


海外ではゴルシのえっちイラストを描く人が多い。

まぁ元のデザインは神がかってるし喋らなきゃ美人だからわかるけども。


国内ではあのハジケ具合を見てゴルシでは抜けないという人が多い中海外はそんなもんお構いなしに描く人が多い。

向こうからすりゃこっちは海外の言語だし何言ってるか分からんからイケるのだろうか。俺もゴルシでは抜けないからちょっと羨ましいとすら感じる。身体つきはめっちゃタイプなのに言動のせいで無理なんだもん。ちくしょう。


そんな海外勢が主流になりつつある中、国内で4月中頃ぐらいからずっとウマ娘のえっちイラストを描き続けている絵師がいる。

pixivではサンプルとして軽めのモザイクをかけた画像を置きFANBOXで差分公開という手法を取り続けている。

正直他のコンテンツの二次創作でもよく見るやり口なのだが、モノがモノなので当初は批判が集中。

pixivのコメ欄は意外と嫌儲思想が強めなのでそこにウマというコンテンツがかけ合わさればそりゃ荒れる。ウマで金稼ぎするなって感じのコメントがめっちゃ多い。

グラブルやプリコネや原神でも同じ事やってる人多いんだけどね。これがウマになると途端に突っかかる人が増えるのはよくわからん。

しかしそんなコメントをものともせず当人はまるで機械のように3日に1度ぐらいのペースで淡々と投稿していく。

これが鋼の意志ってヤツか。メンタルダイヤモンドって感じだわ。

コメントにも一切反応を示さない機械的な投下に対しウマ娘警察も諦めたのか今では批判的なコメントはあまり見られなくなった。その折れない強さと図太さ、ちょっと見習いたい。


まぁ何故ここまで描き続けられるのかというと、単純に支援してくれるオタクがいるからである。

試しに本人のFANBOXに飛んでみたが支援しているであろうオタクは2桁はいるっぽい。個人的にシチュが守備範囲外だったがもし違えば俺も支援してたかもしれん。



結局のところウマ娘のえっち絵界隈だなんて大袈裟気味に書いたが、本質は他のコンテンツの二次創作と大して変わらない。

ちゃんとpixivR18という隔たれた場所でコッソリやってるし、ツイッターとかにポンと載っける事も見ないので意外と住み分けはできている方だと思う。

今更だが色々と主観が入りまくっているのでここら辺の話はあまり大真面目に受け取らない事をオススメするよ。真実を知りたいならpixivR18のウマ娘タグにGOだ。

推敲もせずダラダラ書き殴ったので「読みづらいわカス」と思ったらごめんね。先に謝っとく。

まぁある程度頭の中に溜まってたモノはここ1週間くらいでブチまけたので当分はもう新しくお気持ち表明とか駄文垂れ流しとかはしないと思う。多分。





もし興味が湧いたら誰にも見られないとこでこっそりとpixivR18のウマ娘タグを覗いてみるといい。動機がなんであれ、深淵を見る快感は何者にも引けをとらないと思うぞ。

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