作業者思考
今回のテーマは『作業者思考は捨てたほうが良いよ』でいってみようと思います。
ちょっとまとめられるかわかりませんがお付き合いください。
私はよく「人は年齢が高くなるにつれて変化を嫌う生き物になる」と言います。
これは年齢に限った話ではないのですが、人はルーティンが好きだと思います。
ルーティン=習慣的・定型的な手続きや仕事のこと。日課。定常処理。
なぜルーティンを好きかというと「思考回数が少ない」からだと思います。。
仕事で例えてみます。
今日は近隣施設へ初めて支援に行きます。
勤務を始めるまでにいつもと違う、考えなきゃいけないところを探してみます。
・入口はどこだろう?
・更衣室どこかな?
・ロッカーどれ使えばいいかな?
・キャップやマスクどこかな?
・中材の入り口どこかな?
・どこでタイムカード押すのかな?
・スタッフに嫌な奴いないかな?
・看護師は優しいかな?
・あ、多分あの人が責任者だ。おはようございます。
どうでしょう?言葉にしてみると、働き始める前に疲れちゃいそうですね。
いつもと違う行動であれば意識下でも無意識下でも、これほど「考える」や「判断する」が増えます。
人はこれを嫌うのです。
考えないでも、判断しないでも、入り口・更衣場所・作業場所・人、わかる方が良いです。
なぜ良いのか。「楽だから」です。
無駄な判断を減らすことは良い事だと思います。
生産性の向上や業務改善と呼ばれるものの本質の一つは「無駄な考える」や「無駄な判断」を減らすことによる業務の簡素化だと思いますので。
しかし、必要以上に「考える」を省くのはどうでしょう。これは「ヒューマンエラーを起こす要因」や「成長の機会を自ら手放す」だと思っています。
いつもと同じように、同じ手順で作業し、付着した汚れを見落としたなんて、毎日どこかで起きているんじゃないでしょうか。
体が覚えている単純作業の繰り返しで、イレギュラーを見落とす。ヒューマンエラーの要因の一つですね。
ここで、なぜこういった事が起きるのか考えてみます。
我々の仕事は、その大部分を「作業」が占めています。
作業=決められた手順、決められた方法で与えられた課題を解決するもの
つまり、作業とは予め正解があり、その正解にいかに早く・近くまでいけるかという事が重要になります。
我々の仕事においては、各拠点毎・セクション毎に作業手順があり、それなりに「早く・近く」の回答が用意されており、その手順を覚え、繰り返しこなす。
というのが基本の働き方になりますよね。
そして、多くの時間を「作業」に使う事で、思考まで作業化してしまう。
思考の作業化=正解までの手順を思考せず行うこと(エラーに気付かない)=作業者思考
考えなくても実行できるのが作業の良さであり、悪さである。
それを理解したうえで、作業中に「考える」をしないといけない。
と、いうことです。
どうでしょう。少しは伝わりますかね。。。(伝え方が下手だよコノヤローという方はこっそりメールください。こっそりだよ!)
また、我々の仕事は私がよく言う「伝統の儀式」的な作業が数多く存在します。
これは「作業風」の項目としています。
名店の秘伝のタレ的な、長年同じような手順で進められている作業を指しますが、これに作業者思考で臨むと、過去を踏襲し同じようなアウトプットを量産する行為になります。
秘伝のタレの製法から、「塩を数グラム増やしたらもっと美味しくなる」みたいな事に気付けなくなってしまいます。
そして、アウトプットが同じなのであれば、「誰が作業しても同じ」となり、その作業を継続しているうちは、「自分の評価される機会を失う」事にもなってしまいます。
頑張っているのに報われない。その内、そんな風に思う日がくることでしょう。
そんなあなたに朗報です。(!!!)
この「作業風」には自分の考え(アイデア)を盛り込むチャンスがめっちゃあります。
工夫の余地がある事が多いということです。
結果的に最初の手順が最良だったなんて事も、もちろんあるでしょうが、その最良を明確にする検証には、やっぱり価値があります。
試行錯誤して「作業風」をしっかり「作業」へ昇華させる事は重要な事です。
重要であるから、そこには評価が付いて回るという事ですね。
まとめます。
どのような局面でも「考える」というのは大事であり必要であるという事です。
同じ作業をするのなら、作業者思考(考えない作業)を止めて、「考える」事をしてみて、自分の存在価値を存分にアピールしてみてはどうでしょうか。
注意点としては、今ある作業の「良いものは良い」という事はしっかり捉えておく事。
オリジナリティーを必要以上に出す必要は無い。という事でしょうか。
重要な事だと思いますので参考にされてください。
本日は以上です。いってらっしゃい。
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