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心がパッと晴れた瞬間

前回の記事の この仕事を選んだわけ での受賞からスキやフォローをしてくださった方、本当にありがとうございました。未だに驚いております。

登録したものの見る専門になっていて全く投稿していなかったnoteでしたが、潜在保育士の増加や保育士不足、保育士の低収入などいろいろな問題があるなかで、微々たるものでも保育士として発信できるものがあるのではないかと思い、前回の記事を書きました。

投稿するのはこれっきり、誰かの目に留まってくれれば、という思いで投稿したものだったのですがまさかのまさかで受賞させていただき、想定したよりも多くの方の目に留めていただきました。本当に嬉しく思います。

保育士をしているといいことばかりではなく、計画通りにいかないこともありますし、保護者の方とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、責任感に押しつぶされそうになって食事が喉を通らなくなったことや、勤務中に涙することもありました。

それでもこうして続けられているのは、本当にやりがいのある仕事だからです。


今日の子どものエピソードを少しだけお裾分けします。

保育室内の制作コーナーの床が紙くずでいっぱいになっていたので、わたしは子どもの遊びの邪魔にならないように静かに床をほうきで掃いていました。 
すると塗り絵に集中していた年中児の女の子と男の子がすぐに気付いて「何してるの?」と声をかけてくれました。
「みんながきれいなお部屋で気持ちよく制作できるように、床をきれいにしてるんだよ」とわたしが言うと、「わたしたちも手伝うね」と子ども用のほうきとちりとりを持ち出して手伝ってくれました。
わたしが「遊んでたのに、手伝ってくれてありがとう」と伝えると、その子たちは「きれいなほうが気持ちよく遊べるもんね、先生お掃除ありがとう」と言ってくれました。
子どもは、大人が思っているより本当にまっすぐに思いを伝えてくれます。

何気ないことですが、まず最初にわたしはその子どもたちが「集中していた遊びの手をわざわざ止めて」手伝ってくれた事実がとても嬉しく思いました。
大人になると相手のことを気遣う気持ちは当たり前と思われがちですが、子どもはまだまだ自分中心です。
自分中心でいられるのは子どものうちだけなので、もちそんそれでいいのです。
集中して遊びたい時は遊んでもいいのに、その手を止めてまで手伝ってくれたことが子どもにとってはとても大きなことだと感じました。
それに、手伝う時だって誉められるために大人のお手伝いをしてもいいのに、その子たちは見返りを求めことなく「きれいな床の方が気持ちよく遊べる」ことを理解したうえで手伝って、わたしにお礼をしてくれました。

疲れていたこともあり、「あぁ床が汚い、掃除しなきゃ、、」と少し暗い気持ちでほうきで掃いていたわたしの心がパッと晴れた瞬間でした。

こういうことがあるから、保育士は辞められません。

子どもたちの優しさや面白さに、本当に日々助けられています。

明日も仕事を頑張れそうです!

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