生きてるだけで偉い #12









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生きてるだけで偉い

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ありがとうを伝えたくて。

晶と付き合い始めて、1ヶ月経った日のこと。私は晶を映画に誘った。その映画は幼馴染の男女が離れ離れになり、同窓会で再会する時に女性が余命宣告をされていることを知るという恋愛映画だった。2人の男女が淡く儚い恋に落ちていく。終盤になると私の目は潤んでいた。泣きそうになりながらも必死に堪える。映画を見終わったあと晶に泣いたかどうか聞くと目を赤くさせながら『泣いてないよ』とだけ答えた。私はからかうかどうしようか迷ったがからかうのを辞めた。

家に帰りいつも通り写真のゆきへ今日あった話をする。

『今日ね。晶と一緒に映画見に行ったんだよ。ゆきも大好きだって言ってた俳優さんで…』

私の目に映るゆきはいつでも笑っていた。

『なんだけどね。ほんとに面白かったんだ。ゆきにも見せたかったよ。今度一緒に見ようね。今日もなんかいっぱい喋っちゃったなぁ。また明日ね。大好きだよ』

ゆきの写真にひとつキスを落とし、私は眠りについた。翌日も翌々日も、その日あったことを伝えてキスを落としていく。実際に触れることが出来なかったゆきの唇にひとつずつ。ゆきと話していた過去のことを思い出しながら、今日サムと晶と3人で起きた話をしていく。

昔、電話でゆきがこんな話をしていたことを思い出す。

「はーちゃん。直接会ったらさ、抱きしめて私にキスして。私は初めてのキスははーちゃんがいいって。生まれた時からはーちゃんって決めてるから」

ゆきが生まれて私と出会って、私に恋してくれて、ゆきが生きてくれた全てに「ありがとう」を込めて私は今日もゆきにキスを落とした。

晶と嘘の恋人になって2ヶ月が経ち、私たちは夏休みに入った。高校3年生になり、学生生活最後の夏休み。私と晶は就職コース。サムは進学コースへとそれぞれ将来に進んでいく。ある日、晶からNINEが来た。

〈葉月、ごめん。ちょっとスマホ使えなくなっちゃった。〉
〈わかった。また使えるようになったら連絡ちょーだい〉
〈わかった。あとさ、うち。本格的に気になる人出来たかも…〉
〈ほんと?良かったじゃん〉
〈その話も今度するね。そんじゃ、また〉
〈うん、また。〉

それ以降、夏休み中に晶から連絡がくることはなかった。




続く。






この小説は実話を基にしたフィクションです。
登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。



まいど❗️

あと3日なんて、寂しいかもしれない😢

じぃです🍀


第12話ありがとうございました😊
晶の恋は一体どうなっていくんでしょうか?
葉月の恋と友達の違いとは??
明日もお楽しみください🫠

꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱

今日は社会科で校外学習に行きます。
その後は新宿で映画を見てこようかなって。
セカコイの2回目。
1回目泣かなかったからなぁ。
2回目も泣かない気する笑。
泣くのかなぁ。どうかなぁ。
その報告は明日しますね💗

꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱

それでは最後に今日のお弁当のコーナー。

さけわかめの混ぜこみおにぎり(明太子と梅入り)

梅ってさ、酸っぱい派?もしくは甘い派?
僕は甘い派です笑。
酸っぱいの苦手…



それでは、
ほんじゃあね👋







じぃ。

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