生きてるだけで偉い #4









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生きてるだけで偉い

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2回の偶然と1回の必然

サムに言われて、ゆきに恋してると気付いた1週間後。私は思い切って送ってみた。すると、

〈私も〉

と返事が来た。私は疑うように、私のことなのか。ゆきが好きなSpace Manの深町くんなのか、問いかけた。ゆきは〈どっちも〉と返事をし、〈でも…〉と続けた。

〈でも…。葉月のことは昔からずっと好きだった。あのね、葉月は覚えてないかもしれないけど。私たち会ってるんだよ。〉

それから、ゆきは自分のことを話してくれた。ゆきの家庭は転勤族で、小学校だけでも5回の転校を繰り返している。その間の小2の秋から小3の秋にいた学校で私と関わりがあるとゆきは言った。微かに覚えている記憶。

〈もしかして、ゆっきー??〉

と送ると、笑顔のスタンプと電話の着信が鳴った。

「本当にゆっきーなの??」

私は戸惑いながらそう告げた。ゆきはただ相槌を打ち、それから話を続けた。

「あのね、私ずっと好きだった。あの時、私がいじめられた時。はーちゃんが私のこと守ってくれてほんとに嬉しかった。はーちゃんは、ゆっきーは何も悪くないって言ってくれて。アイツらが悪いだけだって。そう言ってくれて。本当に嬉しかった。ずっと苦しかった。NINE交換した時に苗字がわかってもしかしてって思って。それで…、写真交換した時何も変わってなくてホッとした。私ね、中学の修学旅行でもはーちゃんに会ってるの。会ってるっていうか見かけたの。そんときは話しかけられなくて。ごめん。はーちゃん、私。はーちゃんのことが好き。はーちゃんに恋してる。今は遠距離かもしれないけど、いつかはーちゃんに逢いに行くから。だから、お願い。はーちゃん、私と付き合ってくれませんか?」

電話越しのゆきは私が聴く限り泣いていた。私はその言葉に応じる。

「私も。ゆっきーが好きだよ。もしかしたら、あの時から好きだったかもしれない。私ね。恋するの諦めてたの。この歳になっても恋がなにか分からなくて。他のみんなは彼氏とか彼女とかいて。私だけ1人だったの。もしかしたら、ゆっきーと出会う運命の道標だったかもね。今まで気付かなくてごめんね。ゆっきー。ダメダメな私ですが、よろしくお願いします」

こうして、私とゆきは本当の恋人同士になった。

続く。






この小説は実話を基にしたフィクションです。
登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。



まいど❗️

お腹がゲリラ豪雨

じぃです🐷


第4話ありがとうございました😊
一応明日でゆき編は終わりなんですが、
もしかしたらもう少しかかるかもしれません笑
明日もお楽しみください🎶

それでは、最後に今日のお弁当のコーナー。
本日はおにぎりです🍙


コーンおにぎり。

故障かけすぎました笑





ほんじゃあね👋





じぃ。

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