生きてるだけで偉い #5









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生きてるだけで偉い

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さよならの意味を教えて

ゆきと付き合い初め、1度も会わないまま高校生活2度目の夏を迎えた。ゆきとも2度目の夏、恋人としては初めての夏だ。あれから私たちは電話を繰り返し、絶対会おうね。大好きだよ。と言っている。時にはテレビ電話をしたり、電話をしながら寝過ごしたり。ゆきと1分1秒でも一緒に居たいと。繋がりたいと思って。アルバイトして貯めたお金で私は今日ゆきに初めてデートに誘う。

「もしもしゆき?」
「はーちゃんどうした??」
「あのさ、今度私と会ってくれない??」
「私も同じこと思ってた!来年はお互いに忙しいだろうからね。会お!」

凄くホッとした。初めてじゃない初めてが私に訪れた瞬間だった。ゆきに会える!それだけで嬉しくて、胸がいっぱいになった。

そして、デート当日。デートの日まで、私は洋服を準備して。初めてメイクもして。初めて厚底の靴も買った。全部が初めてでワクワクした。昨日、ゆきから〈明日楽しみだね。大好きだよ〉と連絡が来た。私は画面を握りしめ、噛み締めていると、電話が来た。

「あ、もしもし?ゆき?」
「ゼロコールだね笑」
「当たり前でしょ?今日楽しみにしてたんだから。」
「あのさ、申し訳ないんだけど。朝から熱出ちゃって、ママに行くなって言われちゃった。ほんとごめん。」
「うん、わかった。私1人で楽しんでくるね‼️」
「ほんとごめんね。ありがと。はーちゃん大好きだよ。」
「私もゆきだーいすき‼️誰にも負けないぐらい。デートはまた計画立てて行こ?」
「うん。ありがと。じゃあね。楽しんできて」

「もちろん」と言い、私は電話を切った。電話越しに「今日誘ってくれてありがと」と言われた。私はその瞬間涙がこぼれ落ちた。今日は8月15日。1年前に私とゆきが付き合った日だった。

それから約3週間経った9月5日。
私たちは再び会う約束を取り付けた。

前日の9月4日。

〈明日、楽しみだね〉
〈うん。もうワクワクしてる〉
〈ちゃんと私に会いに来てね!〉
〈もちろん。はーちゃんに会わなかったら一生後悔するから〉
〈私も絶対後悔する。だから会いに来て〉
〈はーちゃん大好きだよ〉
〈私も大好きだよ、また明日ね〉
〈うん、また明日。おやすみ〉

初めて電話を交わしたあの日のまた明日と同じ感情になった。9月5日、当日。ゆきからの連絡は途絶えた。










続く。






この小説は実話を基にしたフィクションです。
登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。



まいど❗️

ぶり返してる人

じぃです🐷


第5話ありがとうございました‼️
無事にゆき編を終えることが出来ました笑
次週から晶くん登場してきます♡
ぜひお楽しみに。

最後に今日のお弁当のコーナー。
と行きたい所なんですが、本日はお休みです…
また来週ですね。
お弁当のコーナーは火曜からですので、よろしくです✌️




それでは、
ほんじゃあね👋





じぃ。

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