生きてるだけで偉い #3









☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

生きてるだけで偉い

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆






どんなときもずっと

『葉月って帰りどっち?』
『私、中野の方面』
『あ!俺一緒だ。一緒帰ろ』

初めての部活が終わったあと、私はサムに誘われて一緒に帰った。それから、サムとは定期的に帰るようになった。部活に入部して1ヶ月ぐらいが経った日のこと。話が絶えない中、突然サムがこんなことを言い出した。

『俺ね、ほんとはすげぇ怖いんだ。中学の頃に東京来て、一時期仲間外れにされたことがあって。それが、今でもずっと怖くて。俺、嫌な態度とか取ってたら葉月にも他の子にも申し訳なくて…。あ、なんかごめん。忘れて。』

私は周りを気にせずに思いっきり『忘れないよ!』と叫んだ。サムには『葉月、電車だから。』と言われたが、私の耳には何も入ってこない。私は過去のことを全て話した。そして、今の不安も。サムは何も言わずにただただ私の話を聞いてくれた。この瞬間、私とサムには何か強い絆みたいなものが出来た気がした。

ゆきとの繋がりがだんだん深くなって行った頃、NINEを交換した。最初はおはようとおやすみを交わし、今日は何があったか。あのCDは買ったか、この番組は見たかなど推しの話や学校の話、家の話とただ普通の友達として接していた。ゆきと話すことが日常となり、私が1番安心して私でいられる気がした。

季節が春から夏へと変わり、夏休みに入る頃には電話をするようになっていた。初めての電話は少し緊張したが、数十分も経てば解けていった。

「そろそろ切るね。おやすみ」
「うん、また明日。おやすみ」

時刻を見たら夜の12時を過ぎたところ。初めての電話は4時間を超えていた。心のどこかで「また明日」が遠く感じた。

翌日、部活の帰り。

『ねぇ、サム。昨日さ、初めてゆきと電話したの。その時にまた明日って言って電話切ったんだけど。なんか苦しくて早く電話したいって思うようになって。サムとか、他の子とは違うんだよね。なんだと思う?この気持ち。こう、胸がザワザワするというか…』
『葉月。それは恋してる。きっとゆきさんに葉月が恋してるんだよ!』
『恋!?私が??』
『そうだよ。葉月がゆきさんに。とうとう葉月も恋する年になったかぁ。』
『ちょっと子供扱いすんなって‼️私のこと知らないでしょ‼️笑』

『マジレスすんな笑』と笑ってサムに打ち返された。私たちは、出会って数ヶ月で親友の域に達している。ゆきのこともサムにはよく話していた。


続く。






この小説は実話を基にしたフィクションです。
登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。



まいど❗️

現在本を読んでいます📖

じぃです🐷

第3話お読みいただきありがとうございました✨

ちなみに第4話は現在制作中です笑
明日には完成するように頑張りますので、
ぜひお楽しみください🎶

最後に今日のお弁当のコーナー。
本日はこちらです。

さばのごはん。
卵焼き(和風)
ミートボール(市販)
おばあちゃんのシソミソ。
トマト。

です。

シソミソって市販もありますけど、やっぱりおばあちゃんのが絶品です😋



それでは。
ほんじゃあね👋





じぃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?