見出し画像

関係構築の第一歩は「聴くこと」だと思う

こんにちは!広報PRを中心にフリーランスで活動している、りんゆう(@yu_hayashi107)と申します。

みなさんは、「コーチング」との接点はありますか?
クライアントとしてセッションを受けたことがあるよって人や、自身もコーチングスクールで学んだことがあるよって人もいると思います。
会社の研修で導入されてたよ〜て人もいるのではないでしょうか。

ですが、特に接点はない、という人の方が圧倒的多数だと思います。

日本における「コーチング」の歴史はまだまだ浅く、25年くらいなものです。
最近は、ビジネス文脈で登場することの多いワードとなっていますが(マネジメントとかエグゼクティブの印象が強い人が多いのでは、と推察しています)、その扱う領域の幅は広いです。キャリアコーチングやライフコーチングなんて言ったりもしますね。

私のコーチングとの出会いは、2021年秋頃。クライアントとして、接点を持ち始め、その後2022年春ごろに、コーチとしての学びを深め始めました。

個人としてはもちろん、「広聴」が大きな役割のひとつである広報PRパーソンとしても、コーチングと出会えて良かったと思うポイントがいくつかあります。

本noteでは、そもそもコーチングって何さ?ってところから、よく言われるメリットをはじめ、個人的に思うメリットを書き連ねてみようと思います。

本記事は #PRLTアドベントカレンダー2023 12/23分にエントリーしています。

そもそもコーチングとは?

「コーチング  とは」と検索すると、さまざまな回答が出てきます。
それぞれが独自の解釈を持つ黎明期にあると言えるでしょう。

ここでは、THE COACHが考えるコーチングを紹介します。
「気づきと行動が生まれるプロセス」というのがTHE COACHの定義です。コーチとクライアント(コーチングを受ける人)は、コーチングセッション(対話する時間・場)で、クライアントが気づきを得ることを目指して対話を重ねていくのです。

note:【コーチングとは?】コーチに必要なスキルやマインドを徹底解説 より引用

カウンセリングやティーチング・コンサルティングと比較すると、コーチングの立ち位置がわかりやすくなるでしょう。以下の図を参考にしていただければと思います。

note:【コーチングとは?】コーチに必要なスキルやマインドを徹底解説 より引用

上記の図でわかるようにコーチングの特徴は、「相手(クライアント)の中に答えがある」という立場に立って、関わること。なので、セッションの中で話すテーマはクライアントが持ってきます。

どんなテーマでもOKですが、下記のような「正解がなく、自分の中にしか答えがないテーマ」に機能しやすいです。
逆にいうと、明確な答えを求めている場合はコーチではなく、コンサル・ティーチャーを探すのがよいでしょう。

note:【コーチングとは?】コーチに必要なスキルやマインドを徹底解説 より引用

最近では、コーチとクライアントをマッチングするサービス(THE COACH Meetやmentoなど)もありますし、X(旧 Twitter)でもコーチを探すことができます。

コーチも人です。なので、コーチを探す時は、その人の経験ももちろん大事ですが、自分と相性が良さそうかどうか、安心して話せる相手かどうかをみるのはとても重要なポイントです。

また、扱うテーマに対して、得意・不得意があるので、自分が話したいテーマを明確にしておくと、スムーズに見つけることができると思います。

広報PRパーソンにとって、コーチングを“学ぶ”・“受ける”意義・意味

「コーチング 意義」と検索にかけるといろんな結果が出てきます。
ここでは、私が思う「広報PRパーソン」にとっての意義・意味を記載してみます。

「コーチング」と言っても、「学ぶ」と「受ける」があります。
それぞれ3つずつ書き出してみました。

【“学ぶ”意義・意味】

1. メンバーとのコミュニケーションに活きる
2. 経営者とのコミュニケーションに活きる
3. メディアさんとのコミュニケーションに活きる

広報PRは、関わる人たちとの良好な関係を築くことが使命。その使命を果たすため「広聴」という役割があります。

「広聴」って何?の説明はPRTIMES MAGAZINEにて👇

コーチングを学ぶことで身につく代表的なスキルに「傾聴」があります。

「傾聴って、つまり聞くことでしょ?日常的にやってるよ」

という声が聞こえてきます。傾聴。これ、ちゃんと学ぶと奥が深いんです。

不思議なことに、全身で相手にだけ興味を向けて聴く、ということを学ぶと、相手の微細な変化に気づくことができるようになったり、自分の中にふつふつと好奇心が湧き出てくる感覚がうまれます。

その感覚を持ってメンバー・経営者・メディアさんとコミュニケーションを取ると、より本音でつながることができるようになり、信頼関係を育むことへと結びついていきます。


これから学んでいく方へのネタバレにならないように、ここでの詳しい説明は省きますが、興味湧いた方はTHE COACH Academyの説明会で、お待ちしております笑

【“受ける”意義・意味】

1. 新たな気づきを得ることができる
2. 1人で考えている時よりも思考が深まる
3. モチベーションが上がる / 心から納得して行動を決めることができる

1. 新たな気づきを得ることができる
「オートクライン」というものを知っていますか?
これは、自分が話した言葉や内容を自分の耳で聴くことによって、自分が考えていたことに気づくこと。体感したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
コーチからの問いかけに対し、自分の言葉をつむぎ、答える。それを自分の耳で聴くことで、「自分はこんなことを考えていたのか!」という気づきを得ることができます。

 2. 1人で考えている時よりも思考が深まる
コーチは、クライアントを評価・判断する役割ではありません。クライアントに寄り添いながら、よい / 悪いの判断はせず、心に興味を向けて、問いを投げかけてくれる存在です。

なので、自分の中でぐるぐる考えていたことでも、コーチの純粋な好奇心のもとで放たれる問いがきっかけになり、思考が深まっていくことにつながります。

人が1日に考える回数は6万回といわれています。これを「自動思考」といいます。自動思考は、自分の思考のクセのもとで駆動しているので、同じことや同じパターンをぐるぐる考えていたりするそうです。

この自動走行に、コーチの問いで一時停止をかけ、思考を深める。
毎日、がむしゃらに走っている人ほど、セッションで得るものは大きいんじゃないかなと思います。

3. モチベーションが上がる / 心から納得して行動を決めることができる
「勉強しなさい」と言われて取り組むのと、自主的に勉強の意義を見出して取り組む時。

どちらがモチベーション高く取り組めますか?

自分の頭で考えたことや決めたことって、取り組むモチベーションが高くなりますよね。

セッションの中で、自分の心の奥にある想いにふれて、ネクストアクションを決めていく。そうすることで、心から納得して進んでいくことができます。

広報PRは、板挟みになることが多い職種だと思います。経営者と現場メンバー、会社とメディアなど。
また、自分としては納得していないけど、経営者からふってくるお題を遂行していかないといけないこともあると思います。

そんな時、立ち止まって思考を深めてから、取るべきアクションが定まると、モチベーション高く、信じる方向に向かっていくことができるようになります。


セッションは、体験セッションと継続セッションというものに分けられます。まずはお試しとして、気になるコーチと体験セッションを実施してみて、よければそのまま継続セッションへ。ちがう人で試してみたいなと思ったら、また別の人と体験セッションをしてみる。

コーチ自身、クライアントが自分らしく自己開示できる状態であることが望ましいと理解しているので、気軽にいろんな人との体験セッションを実施してみるのが良いと思います。
ただ、1回のセッションでは、スッキリしないことや自分の中の答えが見えないことは往々にしてあるので、できれば、相性のよさを感じたコーチと一定期間の継続セッションをしてみることをおすすめします。

個人的に、コーチングを受けたり学んだりしてよかったこと

コーチングを受けたり学んだりすると、「自分にとっての意義・意味」や学びが育まれていくと思います。
私も個人的に感じたことや変化を書き連ねてみます。

  • 沈黙が怖くなくなった

沈黙は考えるための大事な“間”。にもかかわらず、それが発生することが怖くて、埋めようとしがちだったのですが、だいぶ耐性がついてきたように思います。

  • 聴き切ることができるようになった

A:「こないだキャンプにいったんだけどさ」B:「そうなんだ!わたしもキャンプ好き!こないだ旦那がさ…(続く)」こういった「会話泥棒」に遭ったことや、自身がやってしまったなと思い当たる方もいるのではないでしょうか。これはわかりやすいですが、この会話のBさんのようにならないように意識できるようになったと思います。

  • 表面的な概要だけではなく、その奥にある想いにアンテナが立つようになった

人から発される情報は言葉だけではありません。その時の表情や声色、態度などからもいろんな情報が発されています。微細な変化や違和感をキャッチし、その人の本音や想いにアンテナが立ちやすくなったと思います。

  • 意思決定に対して、自信を持てるようになった

深く思考を潜らせた意思決定は、それをしなかった時の意思決定と比べると、納得感が全然ちがいます。

  • 自己管理能力が上がる

セルフコーチングができるようになったことで、自分自身の違和感を無いものにせず扱うことができるようになり、モチベーション管理にも役立つなと感じています。

まとめ

今年、日本広報学会が広報の定義を明文化したことが話題になりました。

【広報の定義】 
組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である。

関係構築の第一歩は「聴くこと」だと思います。

日常的におこなっている行為だからこそ、丁寧に学ぶ機会を設けてみると、今まで気づかなかったものに気づくことができるようになります。

本noteがコーチングに興味をもつきっかけになったら嬉しいです。


最後に少しだけ宣伝を🙏
コーチングセッション、受けてみたいな〜と思った方はぜひ「THE COACH Meet」をのぞいてみてください。

***

りんゆう🍎
【X(旧 Twitter)】https://twitter.com/yu_hayashi107
【ポートフォリオ】https://proff.io/p/you3genki


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?