米雇用統計 予想外の上昇?その裏にあったもの

6月5日発表の米の非農業部門雇用者数の統計は前の月と比べて250万人増加。一方、エコノミストたちの予想は750万人の減少だった。

減少と思いきやこの土壇場で250万人の増加である。

予想した78人ものエコノミストたちの中でも最も楽観的予測でも80万人の減少だった。失業率は1930年代の世界恐慌以来の高水準である20%に近接すると予想されていたが、この結果だ。なぜなのか。

エコノミストの予想に非常に大きく影響したのは、失業保険申請件数の急増と数千万人が失業保険を継続受給していることだ。さらにエコノミストだちは中小企業への融資で雇用維持を助ける「給与補償プログラム(ppp)」を考慮していなかった。

失業の定義

そもそもアメリカにおいての失業は日本における失業と少しわけが違う。アメリカにおいては「レイオフ」が一般的である。「レイオフ」とは、企業「今は厳しいけど企業成績が良くなったら戻ってきて!」みなたいなものである。

今回のコロナショックでこのレイオフの割合が75%である。そのため日本人が考えている以上に深刻なものでない。



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