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生まれも育ちも悪い⑤end

高校卒業して祖父母の家に住んだヨーテル。

父ヨーテルは家に残る事を勧めたが、お金を貸して戻ってこないことやバツイチといる事が嫌という気持ちで1人だけで出た。

祖父母はとても良くしてくれた。仕事は以前と同じく飲食店の接客をやった。デパート内の飲食店なので仕事終わりに他の店舗を見たりして楽しかった。好きな人ができてお付き合いもした。遠距離だったのでその人の元へ行き同棲していたら妊娠して結婚した。

妊娠後期に祖父母の家に里帰りすると妹が一緒に住んでいた。妹は重度の食物アレルギーがあれから悪化して家から出られなくなり高校を留年していた。母ヨーテルが育児ノイローゼになりながら必死に綺麗にしていた妹の肌は酷い事になっていたが、元々とても明るい妹はまた自分を取り戻し祖父母の家から学校に通い始めて無事卒業し就職した。

21歳の誕生日前に女の子を産んだ。初めての陣痛に最初ビックリしたが、病院へ連絡しタクシーを呼び高齢の祖父母は家に残るように話して1人でタクシーに乗って病院まで行き無事に産めた。

出産すると祖父母がいてとても喜んでくれた。少しすると旦那も来てくれて嬉しそうに赤ちゃんを抱っこした。

退院し、家に戻り赤ちゃんの顔を見た祖母ヨーテルは

「アンタの顔じゃないね」

嫌そうにそう言った。女の子だったのでヨーテルや祖母ヨーテルのような目が二重の子が良かったという事だろう。その瞬間、これは呪いだと思った。

ヨーテルが母にかけられた呪いもそうだが、これはきっと祖母ヨーテルも兄弟や曾祖母かわからないが呪いを受け、それが母ヨーテルに行きヨーテルにたどり着き、今この瞬間女の子の赤ちゃんに呪いが受け継がれようとしている。

私たちは育ちも悪いが生まれも悪い。どこからか生まれた呪いが今ここまでたどり着くなんてとても恐ろしいことだ。虐待は連鎖するというがこの呪いも連鎖している。

祖母ヨーテルは赤ちゃんが8か月になる頃に亡くなった。

妹ヨーテルは小さかったのであまり母ヨーテルの記憶はないというが、彼女も自分の目の事や歯並びの事を覚えていて目は後に整形した。弟は小さすぎて母ヨーテルの事を全く覚えていない。

呪いはここで終わらせたい。生まれも育ちも悪いのはここで終わらせたい。

そうやって生きていきたいと思っている。



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あとがき

自分語りをしてみました。よくTwitterとかで発作か??と思うくらい昔の自分の思い出が出てしまって止まらなくなることがあったので、これを何とかできないもんかと思ってました。

小出しにするのがよくない?と思ったのでnoteでガンガンに書いてみたらスッキリして良かったです。これで発作が起きないといいなぁ…。

自分の人生って結構ネタ的だよな~と思ってましたが、最近よく見る自分語りな漫画では私より酷く辛い思いをされている方が多くいるんですよね。私だけが~なんて思えないなと思いました。ほんとみんな幸せになれたらいいのにね。

細かく書くともっとありますが、あまり細かすぎると脱線しそうだったのでタイトル通り「生まれも育ちも悪い」という所をメインに書き出しました。父ヨーテルのネタはまだまだありますし、酷すぎて今は6年ほど絶縁状態ですが元気に生きていると兄弟達からは聞いています。

それではここまで読んで下さった貴方様ありがとうございます。


ヨーテル


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