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カタカムナ文献~太占(フトマニ)~を探求

カタカムナ文献(ウタヒ)を読み解く上で、知っておく必要があるのが、ウタヒの中心に描かれている「シンボル」です。
全部で3種類のシンボルがありますが、その一つ「八咫鏡(ヤタノカガミ)」を、前回の記事で紹介させて頂きました。
今回は、2つめのシンボル、「フトマニ」を探求を、記録として残します。

この「フトマニ」は、第3首にしか描かれていません。

また、この「フトマニ」も、「3種の神器」の一つで、「草薙剣(クサナギノツルギ)」の原型で、剣を先端から見降ろした形と言われています。

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正対(対比)の認識

みなさんは、「正対」と言われたら、どんなイメージをしますか?
「陰と陽」「マイナスとプラス」「正と負」「男と女」「黒と白」などを連想するのではないでしょうか?
確かに、「正対」とはこのような事を指しますが、前回の「八咫鏡(ヤタノカガミ」から学んだ、世界の構造(しくみ)の感覚(意識)で考えると、この正対する2つの間にも「プロセス」があると思いませんか?

例えば、ほとんどの人は「学校教育」と「現代の常識社会」において、「マイナス」と「プラス」に物事を分け、どちらにも属さない時に「0」や「無」と評価していると思います。「好き」「嫌い」「ふつう」など…

ところが、「カタカムナ」では、このよう考えではありません。
「マイナスからプラスへの変化の過程」「女と男の役割」などを、「カム」(目に見ない世界)から「カタ」(目に見える世界)の正対する物の「プロセス」を教えてくれています。

男女で例えると…

とても難しい感覚なので、今回は「男女」を例に説明致します。

カタカムナでは、女性を「アワ」、男性を「サヌキ」と言います。
そして、それぞれ「アワ」は「カム」、「サヌキ」は「カタ」の世界に属しています。誤解があるといけないので、「女性脳」「男性脳」でイメージすると良いかもしれません。

図にしてみると、

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このようにイメージ出来ます。
形状については、八咫鏡でしくみについて学びましたので、同様の形状で考えます。
そして、このプロセスを図で表すと、

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赤字で表示した「プロセス」となります。
説明していきますと、
①カタの世界で「男性脳」が「疲れや」「ストレス」「次へのステップ」などの変化を求める「欲」が生まれます。
②欲を満たす為に「サヌキ」は、「アワ」に向けて「ヒビキ」を出します。
ヒビキとは響きであり、「音(声)」や「色」などを指し、その時に静電気が発生し「周波」となります。
③ヒビキは周波の影響でナギ(凪)となり、「欲」と言うヒビキ(色気)は、液体のように溶け始め無形(ニ)となります。
④溶けたものは「無」(マ)となります。(生命のしくみでは、核となる「無」は「ム」と呼びますが、正対のしくみでは、核となる「無」は「マ」と呼びます。「マ」をとる・「マ」が大事・「マ」が指すの「マ」です)
⑤カムの世界では、「カムヒビキ」を「マ」(無)から「ニ」(液体状)へ変化させます。
⑥「ニ」を「サヌキ」は「カムのエネルギー」として受入れます。
⑦そのエネルギーをカムの世界へ、一気に4方向へ放出します。(アマウツシ)
⑧サヌキは、このエネルギーを受け取り「欲を満たし」、新しい「カタの世界」を築いて行きます。

これが「正対」するもののプロセスとなります。
「男女の関係」や「植物の花(実)と根」などのプロセスで例える人もいるようです。

そして、この⑥⑦⑧の動きを「フトマニ」と言います。
ここで、なぜ「4方向」に「フトマニ」は放出されるのか?と言う疑問が出て来ます。

「フトマニ」のエネルギー放出

カタの世界は、全て4つのエネルギーから成り立っています。
例えば自然界は「風」「火」「水」「土」、生物界は「男性的男性」「男性的女性」「女性的女性」「女性的男性」など…
一つの「カムヒビキ」から「アマウツシ」は、この4方向へ放出します。これを「アイ」と言います。「ア」は「あらゆるもの」「宇宙」を表し、「イ」は「正対する電気粒子」を表します。
「アイ」はカタの世界の「欲」と言う「-エネルギー」を、全ての方向に「+エネルギーとして放出する行為」だと言う事が分かります。

ただし、アワは全ての「アマヒビキ」を受け入れるわけでは無く、「届いたヒビキ」や「必要なヒビキ」を受け取り放出します。
ですからカタの世界のサヌキは、「届くヒビキ」を模索したり、「必要とされるアワ」を探し求めているのです。
「浮気」や「不倫」「突然変異」などの現象は、このようなプロセスからなのでしょうか?

また、これは男女だけの事では無く、「男男」「男女」「女女」「女男」の相互関係で起こり得る事です。余談ですが、日本の歴史を振り返ると「男女の結婚」は、明治以降に法で定められた制度で、それ以前は、3日間一つ屋根で過ごすと結婚とされていたようです。(男女の区別なく)ただし、武家の一族は世継ぎが必要なので、「一夫多妻制」が、奈良時代から続いていたようです。その集大成が「大奥」で、江戸城内で一番強い「渦巻状のエネルギー」が湧き出ている場所に、設置されていたようです。

話は横道へそれましたが、カタの世界へ4方向に放出されたエネルギーとは、どのような現象なのか?を、次に説明します。

「フトマニ」の形

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カムの世界での「アワ」のエネルギー形態は、生命のしくみを参考に置き換えると、上図のように放射した状態で存在します。
このエネルギーがトコロ(核)の「無」(マ)を抜けて放出されると、

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このような形状が考えれます。
カムの世界で放射状のエネルギーは、カタの世界では4元素が受け取ります。これを上から見た場合(平面)まさに、太占「フトマニ」のシンボルとなるのです。
では、なぜ「草薙剣(クサナギノツルギ)が神器の一つとなるのでしょう?

草薙剣(クサナギノツルギ)と太占(フトマニ)を結びつける

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実はこの「剣」は、「刀」(カタナ)ではなく「ツルギ」なのです。
この違いは何かと言うと、「刃」(ハ)がついてないのです。
これは「戦い」の為の道具ではなく、エネルギーを「4元素」に振り分ける道具なのです。

古事記によると、須佐之男命(スサノオノミコト)が大蛇のヤマタノオロチを退治した時に、大蛇の尾からこの「剣」が見つかった…
これを、天上界の天照大神(アマテラスオオミカミ)へ献上し、邇邇芸命(ニニギノミコト)が降臨する時に、「八咫鏡(ヤタノカガミ)・八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)」そして、この「草薙剣(クサナギノツルギ)」を授与し、「三種の神器」としたと記載されています。
そして現在の天皇家まで「継承」されています。

この「剣」(ツルギ)を「ヤマタノオロチ」が持っていた頃は、もしかすると、地球上の4大元素が乱れて、今のような地球環境ではなかったのかも知れませんね…

このように「フトマニ」のシンボルを理解しました。
ウタヒ第3首は、この「しくみ」を理解して読む(響く)事で、意味やエネルギーを感じられるかも知れません。
「ウタヒ」は、また次回説明します。


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