過去日誌:コンクリート像見学
アートライティング、履修と反省
2021年・冬期、課題は『街をえがく』として、
「”自分のまち”の独自の文化をとりあげ、その歴史的・社会的背景を調べてレポートにする」というようなもの。
ほかにも名古屋の独自文化はあっただろうに、なぜかコンクリート像をテーマに選んでしまった。結局、リサーチに時間がかかったあげく、どうにも書きたい核心にはたどりつけない。
そもそもレポートという文章でこれらコンクリ像の奇妙さを”えがく”のは無理があったのです。
以下、当初の日記より。
2022年2月10日(木)の日記
午後三時、南区道徳駅前、雨がぽつぽつ、車をTimesに停めた。
商店街はほとんどシャッターが閉まっていてさみしい、それなのに200メートルくらいのあいだにタコ焼きとお好み焼きの店が3軒も営業している。
道徳公園は野球グラウンドがあるような広い公園、雨なので誰もいない。
国の登録有形文化財であり、夢名古屋400どえりゃー大賞のクジラ像。
ハンドルをひねるとちゃんと背中から水を噴き出す。
あーなるほど。
あーなるほど。。
さて車でなければタコ焼きでビールを飲みたいところ。
この後、お母のいる施設まで走る、南区から北区まで名古屋を縦断しなければいけない。
2022年2月19日(土)の日記
仕事が半日で終わり、地下鉄で東山動物園へ向かう。
小雨。
昼は何も食べていないのでフードスタンドを探す。
いつのまにか園内が大改装されていてフードコートができている。
チュロスとビールを期待していたのにアルコール類が見当たらない。
戦前生まれの恐竜像はどことなく可愛らしい顔立ちである。
長く放置されてボロボロだった姿が補修されてきれいになった。
取り壊し寸前だったが、県民の愛着で救われた。
腹が減ったが丼という気分でもなく、仕方なくきしめんをすすることにした。
こういう公共施設の麺類に期待はしてなかったが、立ち食いの煮詰まった醤油っ辛さがなく麺も幅広、意外に美味かった。
雨が強くなってきたので帰ることにした。今になってビールを発見したよ。
2022年10月20日(木)の日記
履修は終わったが、浅野祥雲のコンクリ像を見ておきたくなった。
お昼、星ヶ丘から名鉄バスで五色園に向かう。星ヶ丘からバスで二十分も走れば田園風景になるんだな。乗客は僕ひとりである。
五色園は宗教公園と銘打っていて、広大な敷地は大安寺の境内でもある。
思ってた以上に感想が浮かんでこない。
立像であると2mくらいあるので大きくて不気味である。
「北斗の拳」のでかい婆さんを思い出す。
基本的に親鸞上人の仏教的エピソードと、豊臣秀吉の歴史エリアに分かれている。
広い園内はなかなか手入れが行き届かないらしく、倒木で入れないところも多い。平日とはいえ他に観光客らしい人もいなく、錆びて朽ちた大型遊具などもあって廃墟感も併せ持っている。
夕日の中を歩き続けて疲れた。
どこかからずっと草刈り機のモーター音だけが響いている。
大学のレポート向けではなかったな。
帰りのバス停で座っていると、小学生が次々と挨拶していく。日進市は素晴らしいじゃないか。
しかし周囲はなにもないので、星ヶ丘へ戻って餃子を食べたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?