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書く前の悩む時間に、世界は作られる

アドベントカレンダー、年々増えてますよね。
これ難しいから勘弁してほしい。年々やるところが増えてるから、数ある中からちゃんと読んでもらえるようなものを書くハードルも年々上がってるし。

誰がこんなものを作り出しだんだって思ってwikipediaを調べてみたら、

アドベントカレンダー (Advent calendar) は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わると迎えたことになる。

うーん、サンタさんが来るならクリスマスまでに一つくらい頑張っておこうかなと思うが、ここ10数年サンタさん(的なもの)は来てないし、去年もアドベントカレンダーに書いたけどやっぱり来てない。

しかし、今年も書くことになってしまいました。今日はキャディのアドベントカレンダー20日目です。
そしてほとんどの方初めまして。キャディでプロダクトマネージャーをしている白井と申します。

この記事は、CADDi Advent Calendar 2021の20日目にエントリーしています。

なんだか大層なタイトルをつけてしまいました。

書くってしんどい

最近、他でも何だかいろいろ「書くこと」に追われています。

今、新規事業の立ち上げのリードを担当しているのですけど(興味ある人はこちら!)、僕のもっとも大事な仕事はその時々のもっとも上位の方針やその背景をチームに伝えることなんですね。それを元にいろんなことを考えてもらったり、実行してもらったりできるようにする。

それでいろいろ書いてるんですね。文章だったり図だったり。
もちろん話すことによっても伝えますが、やっぱりいつでも立ち戻れるように書いて残して置くことは重要です。

誰しも知っていることだと思いますが、書くって大変だし難しい。

8割くらい頭では固まってるよーと思いながらいざ書き出すと、いろいろまだ自分の中でも判然としてないことがあることが分かってきたり、これもちゃんと考えた方がいいなということが出てきて、うんうん考えだします。
特に新しい事業の立ち上げは、もやもやっとしてるけどなんか存在してる気がするもの、何か新しい誰かの課題だったり、今までと違う市場の切り方だったりをぐっと捕まえて形を与える、みたいなことをしたりする。

それで悩みながら「分かってるつもり」だったことを「分かった」に変えながら、輪郭が見えていなかったところに輪郭を見つけながら、書く。

でもそれだけでは足りなくて、読む人にスッと浸透するように書かないと、伝えるとか理解してもらうという目的が達成されない。なので、単に書くんじゃなくて表現を洗練させたいのだけれど、そのためにはやっぱり構造の理解とか、何を伝えたいのかという意図がはっきりしていないと無理なわけで。

と言ってまあ書くって大変だよね、っていう話なのですが。
だけど、この悩んでいる時間が大事なんだなと最近思うんですよね。

「フクロウを描け」

そういう意味で僕には好きな言葉があって"Draw the owl"という言葉です。

これは音声通話のAPIなどを提供しているTwilioという会社のValue(行動指針)の一つです。

Twilio - 価値 2021-12-19 22-45-46

「フクロウを書いてください、何も見ずに。」と言われたらどうでしょうか。

ほとんど全ての人はしっかりと頭の中にフクロウをイメージすることができます。写真のように。
でもなかなか書くってなると難しいじゃないですか。不思議なことに書くってなると頭にあるはずのものがなかなか線にできない。大体の人がそうです。

それでも描け、ってことなんですね。

描くのは誰だって難しい。でも今までにないことをやるんだからお手本は何もない。
その中でそれでも描きながら進め、と。

厳しいけれど、何だか書く前にうんうん時間をかけてしまうことや、書いてみて自分で読み返して何だかなあと思うことも、ちょっとそれでいいんだと思えてきます。

(しかも、この言葉って「フクロウを描け?どういう意味?」って一回考えちゃうじゃないですか。「ちゃんと計画しよう」って言われるとすぐわかるけど7秒後には忘れてますよね。そういう伝える仕掛けもちゃんとあって、二重で素晴らしい!)

Make the world a better place

"Make the world a better place"というのはスタートアップの(というかシリコンバレーのなのかもしれないけど)マントラです。
何か世界をちょっと今と違うものにしてよくすることがスタートアップの存在意義ということらしい。

仕事をしていると、何か少しでも新しいことを始める時、大体何かを書いています。ドキュメントを書いたり、スライドを書いたり、コードを書いたり、チャットを書いたり。

その少し前に、頭の中で何かができてるんですね。

書く前に、机に向かって周りから見ると何もしていないように見える時、移動しながらぼーっと構想を練っている時、その時が少しずつ世界を捉えたり、世界をこうしたいっていうものに形が与えられるスタート地点なのかな、と思ったというとりとめのない話でした。

書くことに悩みすぎて、それ自体をテーマにして誤魔化したのはここだけの話。

新規事業、頑張ってます

全くその話に触れず恐縮ですが、新規事業と新しいプロダクトをせっせと作っています。興味がある方はご連絡ください〜。






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