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ようやく見られた笑顔は心の回復を加速させる/炊き出し、カフェ、運動の連携イベントを開催

6/17~18、6回目の能登支援へ行ってきました。
行き先は石川県輪島市門前町。
災害支援NPOありんこ に協力する形で入らせていただいております。

活動するにあたり、たくさんの方々から支援金を託していただいておりますこと、感謝申し上げます。

今回は柏崎市の友人ひさのさんとともに現地へ向かいました。
施設整備や炊き出し、写真撮影などで活躍していただきました。

途中、依頼を受けた物資の受け取りも行い、現地入りしました。

公費解体の手続きが進んでいることと思いますが、町の景色はこのようなままで、まだまだ数か月は変わらないかもしれません。
行政の方や作業にあたる方など、各所で大変頑張っておられることと思いますが、大きな災害が起きるとこのようになるのが今の日本です。

避難所生活や自宅避難をされていた方々の、仮設住宅への入居がかなり進んでいました。
翌日に炊き出しと運動指導を行う計画をしていましたので、そのご案内を配布させていただきました。
仮設住宅の作りや外観などはきれいで、数々の災害を経験しながら改善を重ねているのだろうと思います。

初日の夕方にも炊き出しのお手伝いをしました。
集会所も居心地のよい作りでした。
しかしながら仮設住宅はどうしても同じ風景が並んでいるように感じてしまうので、やはり集会所を中心に頻繁に人が集える機会が大切だと感じました。

事前に、お住いの方々へもお手伝いを呼び掛けたところ、数名の方が集まってくださいました。
集まると、おしゃべりが始まり、笑いがおきます。
そして準備も、ぼくたちがもたもたとしていると自分で考えて動いてくれます。
そうしているうちに日常のことをしばし忘れ、今のことに集中していきます。しかも楽しく。これがよいのです。

片付けの際に大きな鍋を洗うことに苦戦していたところ、地元の方が外にある水道を案内してくださいました。
こちらにとっても本当に大助かり。
一方的な支援ではなく、互いに支え合っているのだという実感は、人々の気持ちの回復を加速させていくと思います。
こういったことをうまくコーディネートしていく段階に入っているのだな、と実感しました。

2日目の午前に、別の仮説集会所にて運動指導をしました。

運動指導は4回目です。
今までは、集団での避難生活をしている場所でしたので、まだまだレクリエーション的なことができる状況になかったのですが、ようやく、笑いを引き出しながらの内容ができるようになりました。
ぼくの得意とするところですので、これからますますお役に立てたらと思います。

いのちキラキラ希望の風フェスタ(風フェス)の仲間で、理学療法士でもあるあいこさんが提供してくれたテニスボールも、これで全てお渡しすることができました。

運動指導と炊き出しの合間には、被災地支援チーム Team Japanによるカフェの提供もありました。
運動や炊き出し、カフェ、これらを連携させて行うととても活気があってよかったですし、喜んでいただけました。

途中、仮設住宅にお住いの方からのお悩み相談もありました。
ひとつめは、入居された高齢ご夫婦の娘さんから「電子レンジがつかない」とのお話。
確認してたしかに動作しないことが分かりましたので、行政とお繋ぎしました。

それからもう1件は、あるバスの路線が再開したようなのだが情報を知りたいとのこと。
「それは電話をしてみてください」とお伝えしたら、電話がない、とのこと。
なので近くのバス停までご一緒して、そこに書いてある電話番号にぼくが電話をして、状況を確認しました。
電話がない、ということについてよくよく聞いてみると、「携帯はあるんだけど、料金が払えなくて止まってしまった…」とのこと。
この方、まだ高齢者というほど年はとっておられないように見えましたが、吃音でお話しするのが大変そうでしたし、足腰にも不安がありそうでした。
なんとかバスで役場までは行けそうでしたので、「電話の件も相談した方がよいですよ」とお伝えしましたし、限りある時間の中でできることはしたのですが、本当はもっとうまく繋ぐことができるのではないかと自問自答しています。
本当に弱者というべき人たちのお困りごとは、やはりぼくたちのような地域に根差した活動の中で見えてくるのだと思います。
ありんこの代表や、関わるボランティアのみなさんと情報共有しながら、引き続き関わって参ります。

次は7/8-9に伺う予定です。

≪私たちへ支援金を託して頂ける方は下記へお願いします≫
ゆうちょ銀行
店名 一二八
店番 128
預金種目 普通預金
口座番号 3755664
トクヒ)アソビソダチアイラボ

お振込みの方は、DMなどでお知らせいただけますと幸いです。
避難者へ直接渡される義援金ではなく、ボランティア活動にかかる費用のために支援金です。
交通費や必要物資の購入などに使わせていただきます。

下の写真は、炊き出しを先導してくれた名古屋ボラソンの太田さんです。
消防士でありながら、毎週のように輪島市へ通っています。
こういう人の地道な活動、そしてコーディネートにも支えられています。

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