検温、マスク、消毒などをどうするか、小学生からも意見をもらいました

運動あそび塾しらさん家の参加者のみなさんへお配りしている「ササめがね通信」をこちらに掲載しています。
(10月号 No52.2020年9月22日発行より)

小学生へお手紙を配ります

 東本町校では、外遊びがあと1ヵ月間となりました。そこで今回は、小学生のお子さんにもお手紙を配りますっ!活動場所が屋内になりますので、そうすると、感染症対策について考えることが出てくるわけですが、それを大人だけで「こうするのだ!」と決めてしまうのはなんか違うな~と思っていて、お子さんたちにも私たちが考えることを伝えた上で、考えてもらって、意見をもらいたいなと思いました。
 「小学生へ」という文章になっておりますが、全ての方へお伝えしたい内容ですので、キンダーコースの保護者の方へもお配りします。
 小学校低学年のお子さんや、文字を読むのが苦手なお子さんは、お家の方と一緒に読んでいただけたらと思います。そして「どう思う?」と聞いてもらえたらと思います。何か思うことを言ってくれたならば、「それを書いてみる?」と誘ってみてください。自分で読めるお子さんには、もし言葉の意味などがわからない時には教えてあげてください。そして同じように、どう思うかを聞いてみて、書くことをすすめてみてください。ただ、お家の方へお願いなのですが、そこに大人の意見を反映させないようにしてください。私は、子どもたち自身がどう思っているのかを知り、できるだけそれを尊重したいと思っています。ですから、難しいかもしれないのですが、お家の方の意見は述べずに、ただどう思うかを聞いてみて頂きたいのです。お子さんの興味がなさそうでしたらそれでもOKです。もしかしたら、お子さんの考えが、お家の方の意向に沿わないものかもしれません。ですが、お子さんのありのままの考えをまずは尊重してください。もしお家の方が別に意見をされたいときは、メールなどでお知らせください。

「子どもが決める」を普通のことにしたい

 お子さんの考えが合っているとかいないとか、そういうことを判断するのが目的ではありません。今の日本では、「子どもたちのことを」と言いつつ大人がきまりをつくり、「何か意見を」と言いつつ決して意見を言いやすい環境だとは思えません。そしてそれは、子どもたちだけでなく、大人たちもそうかもしれません。意見なんて言っても何も変わらないと思っている人が沢山いて、それが投票率の低さにも現れています。私は子どもたちに、意見を言うことをあきらめないでほしいと思っています。
 お子さんが将来、進路や仕事など、人生の岐路に立つ時、自分自身で考えて決断していく力を持ってもらいたいと思いますか?だとしたら、今から、「大事なことほど自分で決める」習慣を持たせた方がよいと思います。どこを受験するか?高校進学するのかしないのか?今日は学校行く?今日はしらさん家行く?お風呂入る?ご飯食べる?そんな当たり前だと思っていることを、投げかけてみるのもよいと思います。するともしかしたら、「え?学校行かなくていいの?」なんて答えが返ってくるかもしれません。そしたら 親「え?行きたくないの?」 子「休みたいけど行かなきゃでしょ!」 みたいな会話になるかもしれません(笑)。こんな会話を通して、お子さんの頭の中に、「学校ってなぜ行くんだろう?」といったような疑問が浮かぶと思うのです。答えなんて出なくてよくて、当たり前だと思っていることを「あれ?」と疑問に思う習慣をちょっとずつ持った方がよいと思っています。それは小学校1年生でもそうです。子どもたちには、考える力、ありますよ。
 屋内の活動に際しまして、保護者のみなさまからも、ご意見がございましたらぜひメールなどでお寄せください。他にも、送迎時に大人はできるだけ入室しない、などの取り組みを考えていたり、今後の状況によって対応が変わる可能性がありますので、また改めてご連絡させてください。それから、「やっぱり心配だからお休みします」といった場合でもご遠慮なくご相談ください。正解なんてないんですから、不安を抱え込まず、みんなで乗り越えていきたいと思っています。そう、ぼくたちは仲間ですから~ (* ̄∇ ̄*)エヘヘ

こちらが小学生向けに配布したお手紙です

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150枚くらい配布して、アンケートが20枚返ってきました。

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「いいとおもいます」「さんせいです」「手はあらったほうがよいと思う」「土曜日は体温をはかったら?」「アルコールは手がかさかさになるから使わなくてよいのはいい」「消毒してとちゅうで手をあらってかえりに消毒したら」「マスクはあつくなったらしない」「仲間外れにしない!いいと思う!」などなど

自分の言葉でいろいろなことを書いてくれました。
今回は文章を書くのが苦手な子にとっては大変だったと思いますが、書いてくれた子には「ありがとう。うれしいよ。」と感謝を伝えました。

また、書くことをすすめてくださったお家の方、書くまでは至らなくても、お子さんにアプローチしてくださったお家の方もいらっしゃったことと思います。ご協力ありがとうございました。

ササめがね通信内にも書きましたが、正解を求めるのが今回の目的ではありません。
よりよい環境をつくるというのもありますが、子どもたち自身の居場所を、子どもたちの意見でつくっていけるんだよ、という思いを発信したかったのです。

実際に、書いてもらった意見を反映させて、手洗い場を新しく設置したり、換気をしながらでも活動しやすくしたり、必要に応じて検温したりなど、取り組んでいきたいと思います。

子どもたちだって考える力がありますし、それを大人が信じられるかどうか。
いやむしろ、保身や利害関係でガチガチの大人よりも、子どもの方がまともな意見を言ってくれることがあるのでは?
そう感じています。

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