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大いなる退屈な日々

今年度が終わりますね。この1年は何とも言い難い年でした。やりたい事があって、まぁ出来はするんだけど、なんだがちょっとやり辛いような。僕たちが恐れていたのはウイルスなのか、人の目なのか、はたまた自分自身なのか。

この前の3月11日で東日本大震災から10年経ったそうです。10年もあれば会社に遊びにきてたあの少年は小学校を卒業するし、飲んだくれでどうしようもなかった昔のバンド仲間が家族を持ったりするには十分な時間で。オレは白髪が増えたなぁ(笑)

そういえば一番最初の会社をつくったのは東日本大震災の年。1月に会社をつくって「よっしゃ、これから!」っていう3月11日に震災が起きて、東京の仕事が全部ストップして。あのときの辛さといったらもう・・・(苦笑)

別にあのときの何もできなくて悔しかったどうしようもない気持ちを今年リベンジしようと思ってたわけではないけど、10年経って少しは成長したんでしょうか。当時のスタッフにまた出会えるなら聞いてみたい。


今年度、DX OITA(デジタルトランスフォーメーションおおいた)という事業に取り組ませて頂きました。新型コロナウイルス感染症拡大により、必要に迫られたIT・デジタル化。それを大分県、行政と県内IT企業が一緒になって改善に取り組むという事業。

事業自体の詳細は、様々なメディアやサイトに掲載されてましたので目にして頂いた方もいらっしゃるかと思います。

本当に今年は新聞や雑誌とよく出させて頂きました。もちろんDX OITAの宣伝の目的ではありましたが、地元新聞から全国雑誌、しまいには諸先輩との対談と、、、ほんと何を偉そうにという感じですが・・・親は喜んでたのでちょっとした親孝行ができたので良しということにさせてください。

メディア関係者の皆様、こんな状況にも関わらず色々とご配慮の中で遠くは県外からも取材にきていただきました。誠にありがとうございました。


ちなみに大分県やおおいたスタートアップセンターのサイトから報告書の一部を切り取って紹介していただいてます。詳細を知りたい方は是非こちらをご覧いただくこととして、今回のnoteには僕の個人的な想いだけお話しさせていただきます。

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DX OITAについてですとか、地方×DXの文脈ですとか、いつもやってる起業も合わせて、ご興味がある行政さんがございましたら講演・セミナー講師等、ご依頼お待ちしています(笑)


今回、このDX OITAという事業は行政的にいう単年事業であり、新型コロナウイルス感染症拡大によって生まれた事業であるため、この1年限りの事業です。つまり来年はありません。

ぶっちゃけ経営者にとって継続しない事業に旨味なんてない。そもそも一般的に事業なんてもんは3年ぐらいやってようやく利益が出るもんで、1年で終わるって最初からわかっている事業をやるなんてよっぽどの利益が保証されてない限りはやんないです。

だけど、今回お声がけさせて頂いてたくさんの方が賛同してくれて、たくさんの方からのご協力を頂きました。参加していただいた企業様も大変だったと思います。支援する側と支援される側という位置付けがどうしてもできちゃう中で、最後はみんなで仲良く締めることができました。「こんなときだからこそやろうぜ!」に賛同してくれた皆様、本当に感謝しています。

間接的な関係者を含めたら、ざっと数えただけでもとんでもない数のたくさんの人に関わって頂きました。個人的にこの1年をつくりあげたのは今年度だけの話ではなくて、ここにいたるまでの10年間が作り上げた事業だったように感じています。


この10年間でたくさんの方とお会いしてきました。多くは「起業・スタートアップ」というテーマで大分県各市町村でも開催させていただきましたHow's Life?(ハウズライフ)というイベントを通じてお会いした方々でした。

実際今回はIT企業が主役となって表に立ってやった事業でしたが、その裏では色々な方が宣伝やセミナー会場の手配、運営等でもご協力いただきました。

何をどう考えてもこの短期間ですべてを僕だけでこなすには限界がある中で、たくさんの人にご協力いただき、「良い人に出会ってたんだな、How's Life?をやっててよかったな」と今になって改めて感じています。

始めた当時は同じような経営者だったり、おもしろいことをやりたいと思っている人たちと一緒に酒が飲めたら最高だなと軽い気持ちで始めたHow's Life?でしたが、その活動が行政事業となり、県内各市町村で行われるようになり、大きいときには100名を超えるイベントとなりました。

色々と思うところがあり「地方での起業を応援する」ということへの一定の役割を終えたと考えHow's Life?は現在お休みを頂き、今ではセミナー講師をやらせて頂くときでもむやみやたらに「起業をしよう」と言わなくなりましたが、それでも当時頂いた「起業」や「スタートアップ」を通じてできたつながりがあってこその今回のDX OITAだったと思っています。

やってて無駄なことなんてないんですよね、大分県には良い経営者の方や、良い会社がたくさんあることをこれを機会にたくさんの人に知っていただけたのかなとも思っています。


上記を踏まえた上でここからはちょっと余談な話になりますが・・・

大分県には良い経営者がいます。で、だからっていうわけでもないんだけど、どうか身の回りの知っている人でも良いので、頑張ってる経営者を起業家を応援してやって欲しいです。

前述した通り、今はわざわざ起業したら良いじゃんとは言わなくなったけど、でもやるぜ!って起業したやつはどうか応援してあげて欲しい。

もちろんわざわざ贔屓しろとは言わないけれど、でもこんなときはちょっとだけでもね。


会社がちょっと良くなれば、働く人もよくなって、その家族もよくなって、その子がまた家族や仲間をもって・・・そうやってちょっとずつ良い連鎖が続いていくんじゃないかなと。だから世の中で頑張ってる会社を応援して欲しい。

コロナ禍で言われた経済を回す本質ってそこなんじゃないかなぁ。そうやって僕らは大切な人を守る連鎖をつないでいってる。経済の本質はそうであると、人とのつながりってそういうものなんじゃないかと、ガキみたいなことを言うけど、まぁ綺麗事ばかりじゃないけどさ、そんな社会の方がステキだよね。


何十億もかけて公園をつくるのもいいし、サッカー選手やタレントが選挙で一番票を集める街だったとしても、まぁそんなに悪くはないんじゃない(ディスってないですよw)。

それらもきっと誰かにはつながっていて、誰かはきっと豊かになってるし、良いの連鎖がつながっていっているはずだから。

だけど「活性化」とか「盛り上げる」とか、そういうお祭り騒ぎ的なものは、そういう表面的なことはもう自分はいいかな。どちらかといえば次は「盛り上げる」とか「活性化」とかそう言う言葉のその先がやりたい。実利があることをしたい。泥臭くてもいい。関わる人や会社が全部良くなって欲しい。売上が上がってたくさんの人を雇って欲しい。胡散臭く感じるかもしれないけど、数字が上がることをしたい。それが経営者の仕事だろうし、実際僕らが社会に貢献できる唯一のことだと思います。

だからあえて言わせてもらおう、来年も僕らに仕事をよこせ!!!!(笑)

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県内のIT関連でお困りの企業様・お店様、IT化・デジタル化にお困りの行政の皆様、僕らは皆様の為にただ言われたものを作るだけでなく、伴走支援やメンタリングを行うことで最適解を導き出し、ITを通じて事業を加速化させる基盤が既にあります。それはDX OITAの成果を見て頂ければご確認頂けるかと思います。いつでもお仕事お待ちしています(笑)


どんな街でも構わない、どんな県でも構わないけど、願わくばこれからの未来のために、出る杭を打つのではなくて、出る杭を一緒に引っ張り上げるような、そして一緒に上がっていくような、そんな想いがつながっていく大分県であったらいいなと思います。

もちろん残念ながら世界はそう簡単には変わらない。実際に僕らも変革を告げつ鐘を鳴らせたかどうかわからない。うーん・・・小さな呼び鈴ベルぐらいは鳴らせたかなぁ。どうなんでしょうね、皆さんはどう思いますか?


まぁその答え合わせは少しばかり時間が経った後になるのかもしれないけど、きっとそう遠くない未来に僕らよりも次の世代が「オッサンどもクソダセェ」と小さなベルを蹴っ飛ばし、胸を張って大きな鐘をブチ鳴らすことができる、そしてみんなでその音色を酒飲みながら笑って拍手しているような、そんな大分県であれば良いなと願っています。

そんなヤツはきっと現れるはず。僕らが正しい行いをしていれば必ず。


最後に、きっと何もしなければ"退屈な日々"だったはずで、だけど皆様のおかげで"大いなる退屈な日々"に変えて頂いたと思っています。きっとこの事業によって救われたのは僕自身で、勉強させて頂いたのも僕自身でした。総合プロデューサーとか偉そうに言っておきながら、一番助けてもらい、学んだのは僕でした。本当にありがとうございました。


感謝を伝えたい人がたくさんいて、その全員に個人的にそれぞれのストーリーがあって・・・書きたいけど書ききれないので割愛させて頂きます。時間がかかるかもしれませんが、またお会いしたときに伝えさせてください。

そんなわけでDX OITAは終了、OITA IT VENTURES FOR COVID-19も解散です。

Oita Co.Lab Loungeもリニューアルがそろそろ終わるので、これからはもう気にせず普通通りイベントやろうかなと思ってます。そのときにまた元気にお会いしましょう。




追伸 麻生さん、僕らの賭けにのってくれてありがとう。


あ、そういえばコロナ期間中に結婚しました。式のキャンセル代払ったり新婚旅行行けなかったり、そんなかわいそうな僕に祝儀をお恵み頂ける方はPayPayでどうぞ!本題はこっち!笑(やってみたかったw)

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今年度は皆様、どうもありがとうございました。

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