86のアニメ観たよ

先ほど軽い自己紹介とかの記事投稿しましたが早速書いていきます。

今回は「86」というアニメ観たよって話です。
トヨタは関係無いです。
あんまり詳細は書かないですがネタバレ含みますし気になる方は読まないようにしてください。というのと観ていないと分からないこととか書くのですがいちいち説明しないです。面倒なので。
つい最近観始めて一気にその日に9話まで一気見したくらいにはハマりました。オッドタクシー以来のハマりっぷりでした。
あ、オッドタクシーの映画は当然観に行きます。最後のその後が描かれるそうなので。小戸川絶対無事じゃないし助かるとは言ってないとか言われてるから不穏でしかないけど気になるし。
映画と言えば地球外少年少女も観ないとだなぁ。電脳コイルも一昨年だか去年だかに観て面白かったので磯光雄さん作品は追っかけたい。

ちょっと話逸れたので86の話に戻すと、端的に言って理想と現実の狭間で苦しむ物語なんですよね。理想を掲げて実現しようとするけど上手くいかない現実を突きつけられる。差別を解消しようとするけど上手くいかない。作中でも言われてたけども理想は手が届かないから理想と言うのだとか言われて現実突きつけられちゃう。9話まで観てて実は戦争終わらないですよって上の人に言ったらどうなんだって思ったけど多分「色付きの戯言などに耳を貸すな」とか言われるだけなんだろうな。

と何かいろいろ書いたけど知らない人もいるかもしれないのでちょっと作品紹介した方がいいのかな。
まず2184年だったかな?の未来の物語で、ある国から戦争を仕掛けられた国があった。その仕掛けられた側の国が主人公サイド。ちなみに戦争を仕掛けた側の国は既に滅んでいると見られていて、今は高度に発達したAIロボットが暴走して戦争を仕掛けてきているとされている。
それに対して主人公側の国も当然応戦する訳で、こちらもAIロボット、無人戦闘機を投入して戦わせる。無人なのでどうやっても人的被害は0。人道的でしかも戦果をしっかり上げている。
とされているが実はそうではない。この主人公側の国、銀髪の人たちとそうでない側の人たちに分断されており、銀でない人たちは色付きと呼ばれて豚と呼ばれたりとにかく人間扱いされない。人じゃないと講義で教えられているような描写まである。察しがいい人は分かるかもしれないが無人戦闘機はこの色付きたちが乗っている。人じゃないから無人であるという理屈。白人至上主義や有色人種という言葉があるけどあれに当てはめると分かりやすいのかもしれない。黒人の奴隷制度とかあったそうだし、人間扱いされてないという意味でも。
そしてこの戦闘機、性能が良いならまだしも悪いらしい。序盤の方で装甲薄いし隙間あるしとか文句言われてる描写があった。教育課程では主人公側の国の無人戦闘機が優秀で敵側と渡り合っているとされているけども、その実戦争初期にボロボロにされたそう。
主人公目線では優秀な搭乗者が出てくるからカッコよく見えるけど、あれ背景ではかなりの数が無残に死んでってるんでしょうね。戦地の地図とかもろくに渡されてないという情報提供すらしない杜撰さ。まぁ人じゃないからしょうがないねという感じなんでしょうね。

という感じ?
個人的には9話まで観てこういう差別問題とかを主軸に描いているなぁと感じました。観てると分かるんですが戦死者の死ぬ直前の声がひたすら聞こえまくるようなことがあって、あれとか観てると戦争や帰還者のPTSDの問題とかもどこかで描かれるのかなぁとか思ったりして映画のタクシードライバー思い出しましたね。あの脈絡のないモヒカン好きです。まぁその声に耐えられずに自殺者が出ているとかいう描写があるのでもう描いてると言えるのかな。実際に戦地で戦ってる人たちはこんなの日常さって皮肉めいた形で安全な場所にいる主人公に告げるんですが。

9話の最後では国が感知できない範囲まで進行しろとのことで、死地に赴かされる訳ですが国からすれば実質的な死刑宣告なんですよね。これも観てたら分かるんですが主人公が指揮官として配属された部隊は生き残ってしまった人たちが集まるところで、本当は色付きには全滅してもらわないと国として困るとかいう事情がある。とはいえ当の本人たちからすればやっと解放されるということで喜んでいました。
現実でもあまりに苦しいからと安楽死を求める声がありますが、あれに似ているような気がしました。死に近づくことを恐れずに解放であると認識している辺りが。
安楽死と言えばちょっと前に「サルコ」とかいうのが話題になってましたね。何か見た目がかっこいいけど安楽死用の機械だそうです。

疲れたので今回はこの辺りにします。
結局自分がどこに惹かれたかというと最初の方に書いた「理想と現実の狭間で苦しむ物語」なところなんですよね。多分。
2013年に発売された「フェアリーフェンサー エフ」というRPGがありまして、これもそういう系統でストーリー好きなんですよね。敵を殺っちゃうんですがその敵の妹が復讐の旅をしていることを知った主人公が「もう絶対同じことはしない。敵も含めて助けるんだ」って理想論言い出して。純悪とでも言えるような残虐で卑劣な敵にまで仲間になれって言いだすもんだからこいつマジかってなるんですけど、そのひたむきさがいいんですよね。ストーリー序盤で無銭飲食で捕まって刑務所にいたのに、ただで飯出るしいつでも寝れるし最高だとか言ってたのと同じ人物とはおよそ思えない。結局その敵は救えずに終わるんですが。
もうこれも8年とちょっと前になるんですね。でもずっと記憶に残ってます。その後出たリメイク版も遊んだからなのもありますが。
ライターが井上敏樹という方で、確か仮面ライダーのライターだったよなとか思って改めて調べたらDevil May Cryのアニメのシリーズ構成やってた人なんですね。これも原作ゲームのようなスタイリッシュさはアニメ会社が得意じゃなかったのか捨て去ってるんですが、それでも分かってる人が作ってるんだなって感じるようないいアニメでした。名作とまではいかないけどゲームファンも納得できるような作りで。あれ副題とかつけるなら「ダンテの日常」だよなってずっと思ってます。後6話だったかのロックミュージック、1話しか使わないのがもったいないくらいに良い曲ですよね。あれOPとかでも良かったのではってくらいに印象に残る。
仮面ライダーと言えばアマゾンズだけ観ました。シーズン1だけなので2も観たいなぁ。卵おじさん好きです。

今回は以上。
多分近いうちに最近遊んでたninja gaidenについて書いたりする気がします。3作品がパックになったマスターコレクションやってました。
先に感想言っておくと1と2は名作だけど3は駄作。コレクションに入っているのは3 REというリメイク版で、改善されてるらしいですがそれでも駄作。

追記
その後14話まで観ました。
共和国を抜けてから差別や偏見要素が薄れて死んでいった仲間たちを連れていくという面が強く出てきましたね。
また自分たちの居場所は戦場であると認識している。一見悲しいように見えるけども、それを無理やり止めるのは作中でも言われていたように今度は哀れみで縛り付けることになってしまう。本人たちの意思を尊重して大切にするが故に再び戦地に赴かせる。大統領と言っていた彼はどんな気持ちで送り出したんだろう。
ケースバイケースだけれど私は最近本人の意思よりも自分の意思を尊重したなぁと思ったことがあり、まぁゲームの中の話なんですがGhost of Tsuhimaのラストですね。ある人物が死を望むのでそれを叶えるか否か選択を迫られるんです。元々はその人物含め多くの人を救うためにこれまで死力を尽くしてきたのに手をかけてしまうのは違うだろうと感じて生かしたのですが、正直正解なんて無いですよね。

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