ハインリッヒの法則、と備忘
8/25日(お茶会前)
明け方、娘がベッドから落ちた。
実は落ちたのは2回目で、1回目落ちた時は夫が「あ゛ぁああ!!あ゛ああああああ!!!」と殺人鬼でも見たかのような雄叫びをあげて、娘の泣き声よりもそっちの方がうるさかった。
私も娘が落ちて一瞬やばと思ったけど、それよりも旦那の叫び声がうるさすぎて一気に冷静になった。
1回目落下のとき夫に「もうベッドで寝るのやめよ」と言われたが、
「みんな家族で川の字でベッドで寝てるから!」
「みんなってだれ?」
「○○ちゃんとか××っちとか△△とか。」
と説得するには情報乏しい返しだったが、何とか許してもらった。
その後夫から「ハインリッヒの法則」とスクショが送られてきた。
ハインリッヒの法則とは、
「労働災害の分野でよく知られている、事故の発生についての経験則。1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの」(出典wiki)
つまり旦那は「今回のことを大事に至らなくてよかったねではなく、更に身を引き締める必要あり」と言いたいらしい。
昨日のお祭りでもふと思い出したかのように「はい、ではハインリッヒの法則とは?」と何回かクイズを出された。
…からの2回目落下なので、もう許してもらえなかった。
「もうあなたがベッドで寝たいとかそういう問題じゃないよ、リビングで寝よう。あなた移動しないなら俺がいくから」とか言ってたくせに、いざ移動したら「俺はベッドで寝る」といって寝室に帰ってった。
むかついたのでリビングに移動してすぐ明け方5時にメルカリで柵を探した。値段比較して明日には買う。
夫は、さすが義母の血を引き継いでるだけあって、危機管理能力が私より高い。通常女が高くて男が低く、よく産後は子どものことで衝突すると書いてあったがうちの場合は逆だし、こうやって夫婦凸凹補い合ってるのかなとか都合よく考える。
彼は私にはないところを持っている。
*
昨日お祭りを3件はしごした。
ただでさえ夜行性の夫をこの炎天下の中、しかも複数回移動だなんてかなりハードル高い。1件目は私と娘だけでいって、2件目現地合流でもいいかなと思っていた。
しかし前日の朝「明日は何時出発?」と確認してきて(一旦12時と答えておいた)、当日の朝もトイレで一瞬起きてきたときに「今日何時?」と聞いてきた。
珍しく時間を意識している。
私が一昨日、玄関先で夫から「土曜日予定あり」となんも面白くない嘘をつかれて泣いたのを気にしているのかも。
1件目は、友人がよさこい祭りに出るというのでそれを見に行ったのだが、駅に着いて夫は「お腹すいた!」とだだをこねる。
公演時間まで少し余裕があったので、彼希望のパスタ屋さんに入る。私は全くお腹が空いておらず娘も家で昼食を食べてきたので、「一人分の注文でいいか聞いて」と言い、もちろん当たり前に人数分の注文が必要だったので、旦那が2人前注文して一人で食べることに。
パスタがくる前に時間的に私と娘だけ先にお店を出て、ステージに向かった。
夫から「どこ」とLINEが入る。
なかなか合流できずこちらから電話をかけるもなぜか切られて、ついに旦那から「もうかえるよ」「かえる」「かえるよ」とLINEをくる。
なんでやねん。合流できないのってお互いに非があるでしょ。なんで一方的に私が付き合ってほしいみたいになってるのよ。まあそうだけどさ。でもこれ子どもとのイベントだし。でも「子どものため」ってしないようにしようとしてたんだった。全て自分のため。じゃないと恩着せがましくなる。子どもからしたらそんなことは知ったこっちゃないよ、だ。
とかぐるぐる考えているうちに、なんとか合流できた。その時ちょうどよさこいの友人とも会っていて(旦那共通の知人)、この日をちゃんとこれ以降も続けられたのは、完全にその友人が場を和ませてくれたおかげだ。
バス停まで15分ほど歩く。
私「そんな不機嫌なるんだったらもういいよ、二人で行ってくるよ。帰ってなー。」
夫「ほら不機嫌なられたら嫌でしょ?」
私「だって電話でないのがいけないんじゃん。私は○○(娘)の面倒を見るので精一杯だから大人の機嫌をとる余裕はない」
夫「でもほら嫌でしょ?今まであなたがしてきたことをやり返してる」
と言いながらまもなくして彼は機嫌を戻し、無事バスに乗って2件目へ向かう。
機嫌を戻したこと、暑さの中リタイヤしなかったこと、夫成長。
私は普段平気で1万歩くらい歩くので(ママ友に工事現場の人が来てるファン付きベスト買ったらと言われた)どんなに灼熱でも歩くのに慣れているが、徒歩10分の距離ですらタクシー移動の夫にはかなりの試練。
バスを降りてからも、もう無理、お腹痛い、次の休憩(=「どっかで寝ること」一体どこで寝るんだよ)いつ?、とか聞いてくる。
バスを降りてからもまた徒歩10分ほど歩く。
2件目のお祭りはザ・お祭りで、焼きそばとビールを買った。パスタ二人前食べた旦那はさすがにお腹空いていないのか、そもそもこういう屋台系のご飯は潔癖で嫌なのか全く関心がなく、仕方なく隅っこに移動して娘と二人で焼きそばを食べる。夫はその間隣でひたすらゲームやらTikTok。
そういえば1件目の合流の時になぜ電話を切ってきたかって、充電がないから、らしかった。
ならゲームするな!!!!
こういうとき、娘のことをみてほしい。面倒をみるというより、一緒の時間を共有するムーブをしてほしい。
夫は途中から射的がない!と連呼し(旦那は射的が大好き)、お店の人に聞けば?と言っても、射的がない射的がないと私の耳元でうるさい。射的をやるような人はこのお祭りこないんだよと言いかけた時、奇跡的に射的を見つける。おじさんに「お兄さん当てすぎだよ〜」と言われながらも、ピカピカ光るガラクタをいくつかゲット。その後も別の射的をみつけて、旦那満足した模様。
続いて3件目。
これは家の近くで開催されてるお祭りで、18時に花火の予約をしていた。
2件目からまたバス移動し、そこからまた徒歩15分ほど。
「15分?!遠すぎ!」と言っていたものの、歩いてる途中は特に文句言わなかった。
そこでなんと私の高級日傘がないことが判明。
旦那がバスに忘れてきたかもという。
私は娘の抱っこ担当、旦那が荷物担当だったので、私の所有物ではあるが、責任は旦那にあると私は思っている。
でも旦那は「問い合わせしてみたら?」と他人事。
これは旦那多分折れないだろうなと思いながら、気持ちだけぶつける。
「あなたが今日荷物担当だったじゃん…あれすごく高いやつで大切にしてたのに…」
すると、ブツクサいいながらバス会社に電話してくれた。旦那成長。
残念ながらバスには残っていなくて、また明日電話して問い合わせてみてくださいとの返答だったが、今朝昨日の写真を見返して、たぶん旦那が一番目にやった射的のところに置いてきたことがわかる。
明日警察に遺失届を出す。
旦那の機嫌と引き換えに失ったものでかすぎ。でも代わりに昨日一日の思い出ゲットしたからいいのか。
無事帰宅。
彼は味のついたものしか飲めないが、家で水分をとるのがかなり不定期(あまり家にいないので)、そして彼はペットボトルをなぜかちょい残しして放置する習性があるので(酷い時は一口だけ飲んであとは破棄、まあ破棄するの私なのだが)、350ml紙パックを箱買いしている。
しかしここ最近、というか半年ほど一切飲んでいなかったので、つい数日前に賞味期限を迎えていた。
帰宅し喉が乾いたというので紙パックの飲みなと言ったら、「賞味期限切れてるから飲めない」と。
ふざけるな!!!!あと15本ほど残っている。
私は水しか飲まないのでこのお茶を消費するのは旦那しかいない。旦那のためにAmazonで定期便を頼んでやってるのに、ただ賞味期限が切れたからって飲まないなんてあり得ない。消費期限ならまだわかる。それでも私だったら飲むが。
でもお茶の賞味期限って、じゃあ今度利き茶でもしてやろうか???
そして非常時用に買っていたペットボトルのアクエリを取り出して冷蔵庫で冷やそうと冷蔵庫を開けたら、「きったな!冷蔵庫きったな!」と言われる。「汚すぎて入れる気失せたわ」と、ペットボトルをキッチンに置いて寝室に戻る。
今は冷蔵庫にそんなに食材置いてない。
汚いってどこが?と聞くと、「なんか淵に汚れついてるし、お皿もラップとかかかってないし」。
その時に私は思い出した。
以前義実家に行った時に、旦那が「冷蔵庫なんか珍しく汚い」と軽く言った。ほぼ独り言みたいな感じだった。それなのに、義母は「何?今あなたなんて言った?」と突っかかり大ギレ。
「私にとって冷蔵庫は神聖な場所だからいつも綺麗にしてる、そこを汚いと言われることは大変心外である」みたいなことを言ってプチ説教みたいなのしてて、まっっっつじでくっっっだらねえと思った。
冷蔵庫にどんなプライド?しょうもなすぎる。
夫は綺麗な冷蔵庫の家庭で育った。
だから私も言われるんだ。
結婚ってそういうことかーと最近痛感する機会が増えた。気づくの遅。
夫に冷蔵庫が汚いと怒られて、そもそも冷蔵庫なんて使わないくせにうるさいよとイラっときて、更に義実家のくだりを思い出してカチンときて、フキハラしまくりながら私も寝室へ行く。
すると夫が「冷蔵庫月一とかで掃除してる?最近お部屋の掃除は頑張ってるよね。(一時保育で娘が家にいない且つ旦那は家にいる時に、これ見よがしにベランダや雨戸なと大掛かりな掃除してアピールしていた)これからは冷蔵庫も綺麗にしようね。冷蔵庫の掃除の仕方知ってる?ラップもこれからかけようね」と言ってくる。
今までだったら一方的にアレやれコレやれ言って終わりだったのに、私のことを感情的にではなく優しく諭そうとしている。
私がなぜラップをする必要があるのか聞いたら、「だってその方が美味しく食べられるよ」と、多分その理由で私にかけるように言ったわけではないだろうが(だって彼は冷蔵庫にある食べ物を食べない)、とにかく対等に話そうとする姿勢が見えた。
そう、指示命令要素が前より薄れた。前は90度上からだったのが、昨日は70度くらいまで降りてきた。
私は「じゃあちゃんと寝室のエアコン消してよ。家出る時洗面台とトイレの電気も消して。だったら私は冷蔵庫の掃除する」と交換条件を出したら、「頑張ってみる」と半分ふざけた回答がきたが、なんかちょっと今までとは違うと思った。
トータル、昨日旦那は頑張ったと思う。
外が嫌いで日光が嫌いで歩くことが嫌いな彼にとって、昨日のスケジュールはかなり体力を使ったと思う。
これからも、嬉しかったことは記録に残すようにしよう。