見出し画像

自分のロボドットの打ちかた紹介


こちらの記事は端ドット絵アドベントカレンダーの12月23日の記事です。
表ドット絵アドベントカレンダー裏ドット絵アドベントカレンダーもあるので、そちらもぜひご覧ください!!

1章 前書き

皆様、こんにちは。ヨッシガンです。ロボドットをメインに打っております。「ヨッシガンって誰だよ?」と思った方のために自己紹介記事もございます。

今年はArmored C〇reの新作が発売されたり、ガン〇ムの最新作が放送されたりしましたね….

ロボ関連が熱い年でしたので、皆さんの中にも「ロボを打ちたい!」という気持ちが出てきたのではないかと思います!

独学で手に入れたものですが、自分の「ロボドットの打ち方」を皆様に紹介しようと思います。ということで、ここからはまじめに行こうと思います。

2章 ロボっぽくみせる打ち方

2.1 光と影

まずはマテリアルの表し方です。
例外もありますが、ロボットは「金属」や「プラスチック」等の固いものでできています。

図1 塗り方によるマテリアルの表し方

右に行くほど固そうに見えてきませんか?
「金属」の画像を検索して見てもらえば伝わると思うのですが、陰影は割と濃い色で光沢はは白色に近い色であることがわかります。これは金属の自由電子によるものだそうです。気になる方は調べましょう。

そのことから、自分が金属を打つ際には元の色に比べて、光沢は白色に近い色(彩度が低く、明度が高い色)陰影は割と黒に近い色(彩度が高く、明度が低い色)を使ってドットを打っています。
色数に関しては皆さまの絵柄に合わせてもらえばよいと思いますが、自分は基本的に下地の色、光沢に1色、陰影に2色(濃い影と薄い影)と計4色で一つの色を表しています。

大体のロボットは工業製品です。(フィクションにおいては、生命体とかもいますが….)周りの工業製品を見てもらうとわかると思いますが、安全面等から角が面取りされていることが多いです。金属においては面取り部分は光を反射することが多いため、面取り部分に光沢を入れています。

2.2 ディテール

少し話は変わりますが、ロボットと聞いて皆様どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
アンドロイド?兵器?ヒーロー?
この章では、人とロボの違いについて説明していこうと思います。


図2 人とロボの頭

何種類かロボットの顔を用意してみました。
一番左の女の子の顔と比べてほしいのですが、様々な違いがあると思います。


図3 人とロボの頭の詳細

何か所かあげてみましょう。

  • 模様や数字などのデカール

  • 体に開いた

  • ねじやリベットなどの留め具

  • 工業製品のような厚み分割線等のディテール

  • カメラのレンズ

  • etc….

これらをドット絵に入れてみましょう。

図4 6面体に対しての適用

先ほどの図1にて使った6面体に対して入れてみました。機械らしさが出たと思います。チューブメンテナスハッチなどの実際の機械についているものをつけるのも良いと思います。

図5 人に対して行った例

人に対して行ってもそれっぽくなるのでおすすめ(?)です。

3章 メイキング編

ロボを描く際の順番としては、
打つ対象のロボの絵などの資料を用意あたりを描くロボの面を意識して観察ラフ(線)色ラフアウトライン影と光の追加デティールの追加微調整完成!
といった感じです。

昔作ったこんな資料もありますが、全身でやった方がいいと思いますし、1時間クオリティの資料だったので、こちらの記事に書いて行こうと思います。普段自分はこの工程を無意識にしていますが、できる限りロジックに従って説明します。
流れはほとんど同じです。

3.1 打つ対象のロボの用意

図6 今回描くロボ

とりあえずロボにありそうなパーツや直線、曲線等を色々詰め込んだロボを用意しました。
今回はこれをドット絵にしていこうと思います。
描きたいロボに対して用意する資料としては、プラモデルやイラストなどを用意すると良いと思います。正直なところデザインがわかれば何でもいいと思います。

3.2 あたりの用意

昔の資料には「観察」と書いてますが、今回はまずあたりを用意します。
いわゆるイラストのポーズ決めです。普段はプラモデルとか触りながら決めてますが、今回は比較しやすいように元のイラストのポーズと同じにします。

図7 あたり

3.3 ロボの面を意識して観察

ラフを描くために、ロボを観察します。

図8 ロボの細かいディテール取り除いた時の線

面の角度が大きく変わっている場所を右の図のように意識します。実際に右の図の様に描く必要はありませんが、ラフを描く際に重要になるので、「どこで色が変わってるのか」「どこに角があるのか」を意識したらよいと思います。細かいディテールは大体つぶれたり、数ドットで表せるものとなるので無視します。この観察は次のラフ(線)をやりながらしてもいいと思います。
「多面体などの立体をこの角度で見たとき、どのように見えるか?」という見方が大事だと思います。これに関しては慣れや勉強が重要だと思います。自分はロボット系のプラモデルを何個も描いたり3Dモデリングとかをして練習したと思います。

3.4 ラフ(線)

3.3で行った観察を基にラフの線を描いていきます
あたりに対して大まかに形をとらえた線を引いていく感じです。これは、次の色ラフの際に色を置く際の基準となります。
色は部位ごとに使い分けたり、後で使うことがなさそうな色を使うとよいと思います。
これはドットを使わずに、下絵などを使ってもいいと思います。

図9 線のラフ

3.5 色ラフ

3.4のラフで引いた線に対して肉をつけていくように色を塗って行きます
この際に陰影を意識して色を塗っていくと、陰影をつけるところで少し時短になるのでお勧めです。直線ツールとか使うと楽なので、積極的に使いましょう。

図10 色ラフ
図11 レイヤー構成

自分は色を置く際に奥行きを意識してレイヤーを分けています。
今回は左肩+左腕(1番上のレイヤー)、頭+胴体+下半身(2番目のレイヤー)、右肩+右手(3番目のレイヤー)、背中にあるパーツ(4番目のレイヤー)と分けています。

3.6 アウトラインと線

図12 アウトラインと線

ツール等でアウトラインを引きます。その後、アウトライン以外の線は、色ラフを囲ったり、削ったりする形で線を引いて行きます。2.1章で説明した面取りを利用して、明るい色を使って光があたっている部分の金属の角を表現します。
そうするとなめらかに見えない部分や、1ドット増えたことによって違和感が出る部分ができるのでこれを調整します。外枠や線画はロボットの装甲の厚みに見えるように置くのがコツです。
光があまり当たってないであろう部分は影色や黒で線を引いて角を表現していきます。

3.7 影と光の追加

図13 影と光の追加

曲面や平面に対しての光を入れていきます。その光によってできるであろう陰影を追加していきます。下からの反射光もありますので、それも意識するとよい感じになると思います。

3.8 ディテールの追加

図14 ディテールの追加

ドットにおいて見えなくならない大きさのディテールの追加をしていきます。見えない大きさのディテールは削ります。 

3.9 微調整

ほとんどおまけですが、自分のこだわりでやってるとこです。

図15 微調整
  • 光が強く当たっているところに白などのより強い光の色を置く

  • 線画の一部を影に使っている色と置き換える

  • 黒い線の近くに影の色を置く

図16 白縁追加

白縁をつけてもいいかもしれません。これで完成です。

図17 元の絵との比較

比較するとこんな感じです。デフォルメっぽいのは自分の癖とか絵柄です。強調するとこは強調して、省略するとこは省略してます。

メイキングがわかりやすいようにアニメーションにしてみました

図18 アニメーションメイキング

(微妙にいろんなところで調整はしてます。)

まとめ

  • 金属光沢は自由電子によるもの

  • 光沢は白色に近い色(彩度が低く明度が高い色)を使うとそれっぽい。

  • 陰影は黒色に近い色(彩度が高く明度が低い色)を使うとそれっぽい。

  • 面取りすると金属感がよりでる。

  • ロボっぽいディテールを追加するとなんでもロボっぽくなる。

  • ディテールは最後の方で描いた方が楽。


いかがだったでしょうか。長くなりましたが、自分なりのロボドットの打ち方をまとめてみました。皆様もよいロボドットライフをお過ごしください!

謝辞

この度は端ドット絵アドベントカレンダーに参加させていただき、ありがとうございました。
表アドベントカレンダー主催者のマスカットさん、裏ドット絵アドベントカレンダー主催者のフクDさん、端ドット絵アドベントカレンダー主催者のヒサシさんに心から感謝申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?