その日が特別になった誰かだけの特別

「握手してください」
「私も!」
「私も!」

共に戦ってくれた中高生くらいの女の子たちにお礼を言いに行ったらまさかの反応。

ピッチで躍動した選手でもなければ誰もが知る芸能人でもない私ですが、彼女たちにとっては特別な存在になっていたようです。

試合中、後ろを煽ったときに見えた彼女たちの笑顔、私と目が合った時の表情はとても楽しんでいると何よりも語ってました。
それだけで私は今回の遠征をしたかいがあったと思っています。

私はサポーターとして前に立つには応援という行為に対して冷めすぎています。ときめくプレーというエネルギー源がなければ止まるか熱くなってる演技をして乗り切るタイプです。

応援で試合に勝てるなんてかけらも思ってない。
むしろ応援で勝たせるなんて考える方が日々トレーニングを重ねている全ての選手たちに失礼なこと。
できるとしたら気分の高揚やあと少しを踏み出させるメンタル面のサポートだけ。

試合に対する応援の影響力を他のサポーターより低く感じているであろう私にとって応援のより大きな意義は周囲の人を巻き込み楽しませることができるということ。
今回はいつも以上にそれができていたのだと感じたそんな数分間でした。

きっとこれからも私は異端のサポーターです。
応援とはスポーツが持つエンタメの1つであってそれ以上でもそれ以下でもない。
それでも「もし私がその人にとっての特別になったのだとしたら、きっとその日だってその人の特別にできているはずだ」という意識で無理のない程度にやっていきます。

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