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#14 ヨッシャマンVS下ネタ姉妹

タイトル通り、下ネタ回である。
私の高貴な記事に土をつけることになってしまうが、いつまでも避けて通るわけにはいかない。
下ネタが苦手、という方は
片目を閉じて読んでいただきたい。


よく、自分の子供と遊びに行くのに
「デートをする」などと気持ち悪い表現をする輩がいる。



我輩である。


なぜって、
その方がウキウキするからだ。
何より、娘たちはもう立派なレディなのだから。

もちろん、昔は無垢な子供達だった。
「ねー、パパはどうしてしっぽが前についてるの?」
そんな純粋な娘達だった。

長女に初めてブラジャーを買ったのは、何を隠そう私である。
この先、誰かがどれだけ大量に高価なブラジャーを娘に贈ったとしても、「初めてのブラジャーを買った」という称号は絶対に侵せない。時間の壁に守られている。
確か、小学3年か4年くらいだったと思う。クラスにブラを付け始める同級生がちらほら現れて、娘も欲しくなったようで、それならばと買いに行った。
試着を終えた娘が、フィッティングルームのカーテンをジャッと開けて、
「パパ、どう?」
と聞いてきた時には本当に肝を冷やした。
「アホか!」
無自覚だったのだが、私は瞬間移動の能力を使ったと思う。一瞬でカーテンを閉めた。残像すら見えなかっただろう。
これが、ほとんど女性しかいない下着専門店ならともかく、ここは有象無象がうごめくファッションセンター「しまむら」である。
蝶よ花よと育てたせいで、本当に野生になってしまった。

このように純粋だった娘であるが、思春期というワームホールに足を踏み入れたとたんに下ネタ女になってしまった。
無論、性に興味がわくのは当然である。
それはいい。
私が言いたいのは、父親に下ネタを言うなよなということなのだ。
我々の世代は、ドラマでキスシーンが出ただけでその場がいたたまれなくなるほどに凍りつくという家庭で育ってきた。ピュアな恋愛マンガ(キックオフ)ですらキン肉マンのカバーをかけてカモフラージュしたような時代である。
なので、この自由極まりない世代の扱いが分からなくて困っている。

マンガオタクの女友達が、「思春期には女子は1度は通る道」だと言うので、娘に乞われるままにボーイズラブのマンガを買ってあげたこともあった。
「ママには言えないからさ」と言うが、多分普通は逆だと思う。

長女と次女の2人がかりで取り調べをされたこともある。
罪状は「パパの初体験」
そんなことを聞いてどうするのだ。
強引に「吐け」と迫る長女に対して、技巧派の次女は、
「お袋さんが泣いてるぞ」と泣き落としにかかってくるが、今まさに泣きべそをかいているのは君の親父さんである。(もちろんゲロしなかったけれど)

放送禁止用語を羅列した曲を作り、姉妹で合唱していたこともあった。
近所の方が通報すれば、後ろに手が回るのは私なんだろうな、とうなだれた。

そういうわけだから、
「娘と会う」と「下ネタ」はセットである。シャム双子のように。
娘ネタを書く以上は下ネタを排除しきれない。
避けて通れないとはそういう意味である。
というわけで、昨日は長女とカラオケデートをしてきたわけなのだけれど、ベーシックプランとして下ネタこみの料金になっている。
「弟の金玉の左右差がすごいんだよね」と長女が明日の天気みたいな気軽さで口火を切る。
さすがに心配になって、今度医者に見せるらしい。
それを皮切りに金玉への質問がラッシュで浴びせられる。
確かに私だって標準装備しているけれど、だからと言ってそれほど詳しくもない。
しかし、言われてみれば謎だらけである。2つあるということは、例のものは交互に輸送されてくるのだろうか?分からない。
娘からは、注文を受けたらその場で作るのか、それともあらかじめストックしておくのか?と聞かれたが、それに関しては前もって作っておくのだろうと答えた。倉庫に置ききれなくなると夢精をするのだと教えた。
そこでハッとする。
また娘のペースに乗ってしまった。
ここはカラオケボックスである。
音楽をたしなむ場所であって、五線譜上の黒いおたまじゃくしの話をするべきなのに、全く関係のない白いおたまじゃくしの話をしている。
さらに、
「エロい採点マシーンがあるんだよ」と娘。
なんでも、高得点を出すと半裸の女性の露出が上がっていくらしい。昔ゲームセンターにあった脱衣マージャンのシステムを採用したものと思われる。
「やらん!」と私が言うと、
「パパが好きそうだと思ったのに」と不服そうだ。
自分がエロいからと言って生みの親もそうなのだと決めつけるのは止めてもらいたい。
私はただ本能が少し強めなだけなのだ。

昨今の親子事情はどうなっているのだろうか?
よそさまの家の事が分からない。
今の父と娘はこんな感じなのか?
それともうちが異常なのか?
ぜひとも思春期のお嬢さんがいる方にご意見を賜りたい。

なんだかんだと4時間もカラオケをやった。
鋼の声帯を持つ娘は平気で歌い続ける。
私は文化部系の声帯なので、2分30秒でカラータイマーが鳴る。1曲歌い切ろうものなら血反吐を吐きそうである。
なので、ドリンクバーコーナーにあったソフトクリームでフロートの研究をしながら場をつなぐ。(ジンジャーエールフロートが美味であった)

サビくらいは歌え、と強制就労させられている様がアーカイブに残っていたのでおまけとして試しにあげてみよう。
うまく動画が投稿できるのか分からないが。


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