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回顧 vol.10💫 競輪グランプリ2020👑



こんにちは。ナオです。

もうとっくに過去の話になってしまった2020競輪グランプリですが、今年のグランプリ取るべく、ゆっくり振り返りたいと思います!

物事には必ず根拠が存在します。
今回私が出した展開予想とその結果を数字上で照らし合わせたものになりますが、ご了承くださいませー。


1.展望と評価
外したとはいえやはり、レース前の評価を晒すべきでしょう。
出走表こちら⬇️

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(1)ラインの評価

①郡司118.37−④和田116.42  評価B
位置取りA
得意戦法:中段捲り

郡司は位置取り良く、中段から巧いレース組み立てができる選手です。
ハロン11.1-11.3の捲りタイムを持ちますが、今回は脇本の先行タイムが基準となるため、評価は割引です。
和田は踏み出し怪しく、厳しいと評価しました。


②脇本124.0-⑦平原117.25 評価A
位置取りB
得意戦法:逃げ

逃げて最速ハロンを持つ脇本に自在型平原が付き、万全のライン構成。
位置取り関係なく打鐘からカマしてレースの軸に。
直前の落車がどう影響するか。
万全なら打鐘ガマシでハロン11.3。脇本はタイムは普段通りとコメントしており、これが予想の軸タイムとなります。


③松浦117.83−⑤清水114.80 評価C
位置取りB
得意戦法:カマシ

今回は松浦が前。
松浦はスプリンタータイプというよりも地脚タイプで、逃げても捲ってもハロン11.6-11.7程度の安定したタイムを出します。
今回はグランプリ。打鐘までほぼ動きのないレースには適さない脚質なので評価は割引です。
前々コメントもあり、飛びつきカマシ考えて松浦は車券厳しいと判断しました。


⑧新田122.0-⑨佐藤116.79−⑥守澤114.80  評価B
位置取りC
得意戦法:バック捲り

今回のメンバーの中で随一のスプリンタータイプ。
上がり持ちタイム10.8-10.9は1番で、タイムだけで言えば脇本を捲れるのは新田しかいません。
ただ、レースが超絶下手くそで、4角からゴール前まで全員が横に広がるグランプリでは突っ込みどころは無いはず。まともなら車券外。
3車ラインということでこの評価となります。

⑵展開

初手
689 53 72 41 ➡︎

ほぼ車番順で。
残り2周で各車動き出す。脇本は打鐘カマシで。
脇本のカマシに合わせられるのは、脚質的に
新田>郡司>松浦
の順だが、展開的には
郡司>新田=松浦

前々というコメントの松浦を信じれば3番手にいるか。

最終B
689 53 41 72 ➡︎
689 41 53 72 ➡︎

最初にバック捲るのは、5番手に入る松浦か郡司。3番手の松浦か郡司が合わせて捲って、平原にブロックされる。
新田は3角捲り濃厚。外回してどこまで届くか。

脇本のペースは11秒前半。普段通りの調子ならまず4角までは頭できます。


⑶買い目

本命 軸 平原康多
7=12-123589
脇本スンナリ先行の直線平原の差し

穴 軸 新田祐大
8=179-14579
松浦が脇本ともがきあい、ペースが早くなって前潰れれば新田の捲り頃。内から3列目までに位置を見つけて突っ込めれば、突き抜ける。

2.レース回顧

さて、予想の醜態を晒したところで本番参りましょう。
(1)初手位置取り

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S取りに行ったのは3松浦と6守澤ですが、好枠生かして松浦が取りきります。昨年好枠からS取れずに空気と化した反省を生かしたようです。
郡司は中段前狙いで、3番手確保しました。
脇本はどこからでもいけるといわんばかりの8番手。

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粗方想定内の並びできました。

(2)赤板周回

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各ラインが脇本のカマシに警戒、牽制かけ始めます。
松浦は車間を切って、カマシに乗って行こうという構え。

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郡司も横に膨らみ牽制

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脇本の勝負所、打鐘ガマシです🔥
松浦がっつりもがき態勢!

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松浦は地脚タイプなので平原追走は可能ですが、2の脚を出せる相手ではありません。
前々に位置取って、清水を入着させるというラインでの勝利を目指しました。

松浦はもがきながら平原に牽制を入れます。
平原、この一発はかなり効いたと思われます。

(3)最終周回

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郡司は2角から仕掛けます。
個人的にはもう少し後が良かったのですが、後ろもいたし、新田が来ると壁になるので、仕方ないでしょう。
この時点で松浦は脚いっぱいです。

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清水は郡司をブロック。清水の勝負所はこれからです🔥
先程述べたように郡司は脇本を捲れる脚がないので、清水のブロックで失速します。

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松浦は自分の脚がいっぱいになったところで、外からの捲りを牽制しつつ、内に清水の道筋を作ります。これは完璧でした。
清水の勝負所です🔥

新田は空気です。

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最終4角、清水に平原の大仕事。
ほぼ体を預けているので、平原もかなりきついはずです。
自分のグランプリ制覇よりも番手としての役割を選択しました。

※この日の脇本は上がりハロン11.5と普段よりも0.2秒も遅いペースで駆けました。このレベルのレースで0.2秒はかなり大きく、平原が横を使って沈む要因となりました。

平原が車を横に振った内を和田、佐藤、守澤が一気に追い込みます。
脇本のかかりが悪く、内の最短距離なおかつ無風のゾーンが空けば、そこに突っ込むのはマーク陣、、ということなんですね。

不覚にも和田はかなり脚を仕上げてきていました。

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和田は空いたところを思いっきり踏み込むだけでした。

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3.総評

終わってみれば脇本の逃げに内から突っ込んだ番手と、去年と同じ展開での決着となりました。
脇本が3車ラインならば、また違った結果になったかもしれませんが、2車だとやはり内側が空きますね。
来年もこのパターンは抑えざるおえなくなりそうです、、。
何はともあれ、しっかりワンチャンスをものにした和田選手おめでとうございました🎉


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