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カネコアヤノ ワンマンショー2020秋

2020年10月2日、横浜大さん橋ホールにて、カネコアヤノの弾き語りを聴く。ロケーションばっちり、港は良いね

開演前のBGMでサイモン&ガーファンクルの”Homeward Bound"が流れ、はっとした。(わたしが好きな歌だから、というのもあるが)ポール・サイモンの歌詞のなかに、彼女が居るような気がしたからだ。カネコアヤノを好きなみなさま、ぜひ聴いてみて。

「ガーファンクルの声は良いな、早く家に帰って聴きなおそう」なんて思っている間に、カネコアヤノが舞台へ上がる。いつだってかっこいい。つぎはぎパッチワークのような、明るい夢のようなワンピースを着て。

グレープフルーツ、好き!やさしい生活、好き!エメラルド、嗚呼好き!という好きの嵐のなかで、印象的だったのは、新曲。

「地球は一度終わる やり直せるけれど 
元には戻らない 会って話がしたい 君と」

こんなふうに、苦しい今をありのままに歌う彼女の姿に涙がこぼれた。声は怒りをまとっていたし、悲しくもあった。泣いているふうにも聴こえた、けれど前を見ていた。

思うように人と会ったり、遊んだりできない世界になってしまって、なんとなく毎日不安。でも、音楽があれば、ちょっとなんとかなるかな、と思わせてくれるようなワンマンショーだった。すごいぜ、カネコアヤノ。わたしの光。

あっ、それから、ショーは少なめの電飾で、ぼやっと丸いオレンジ色だった。あの電球色がわたしは好き。青白い蛍光灯ではなく、あの柔らかな光こそ、彼女を照らすに相応しい気がしてならない。

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