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2023年 フラワーCの予想

今開催は中山芝1800mで中山記念、中山牝馬S、フラワーS、スプリングSと重賞が行われる。前記4レースを総合的にペースが上がりやすい順にあげると、中山記念>中山牝馬S、スプリングS>フラワーCとなる。

トップクラスが集う中山記念は、馬場が悪化しない限り各馬が2角の急坂の下り坂で勢いに乗せるため、向上面で大きくペースが緩むことがほとんどない。それゆえに最初の1角までの距離が約205mと短く、前半で急坂を上る逃げ馬有利のコースでありながら、前が崩れることもある。

しかし、キャリアが浅く、まだ体力がない3歳牝馬同士の戦いとなるフラワーCは、鞍上が2角からの急坂の下りをゆっくり下ることを意識するので、向正面でペースが上がらず、しばしば前残りが発生する。力の要る馬場で行われた2020年こそ前半5F59秒2-後半5F60秒6のハイペースになったが、過去10年中9年は平均ペースよりも遅く、過去10年中逃げ馬の1着が3回ある。また残る7回も3角5番手以内の先行馬だ。

ただし、過去10年は全て良馬場でのもの。重馬場で行われた2012年のこのレースでは緩みなくレースが流れてオメガハートランドの大外一気が決まっている。また2着も終始中団の最内を立ち回り、直線で馬群を上手く捌いて内から抜け出して来たメイショウスザンナだった。先行馬が総崩れとなったのである。

今年は現時点で稍重。断続的な雨の影響で重まで馬場が悪化する可能性もある。いずれにせよ、3歳牝馬にとってタフな馬場だろう。今年は過去10年の傾向とは違う想定で予想を組み立てたい。

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