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2024年 マーメイドSの予想

■逃げ宣言のベリーヴィーナス。アリスヴェリテはそのハナを叩くか? 控えるか?

 ベリーヴィーナスは逃げて目下2連勝。同馬は昨年3月の中京芝2000mの1勝クラスで、向正面の中間で先頭に立つと、そのまま最後まで止まらず3馬身半差で圧勝。ここで2勝クラス級の指数を記録し、豊富なスタミナを証明した。

 その後は脚をタメる競馬で徐々に成績が下降してしまったが、重馬場で行われた四国新聞杯(2勝クラス)では、5番枠から五分のスタートながら押して出鞭も入れて、内のアリスヴェリテを制してハナを主張。ここではアリスヴェリテが控えたことで、重馬場ながら前後半5F62秒3-59秒4のスローペースに持ち込み、逃げ切ることができた。

 一方、四国新聞杯のアリスヴェリテはその前走の1勝クラスを逃げて5馬身差の圧勝した疲れからか、ここでは掛かって行ってしまうような元気を見せなかった。しかし、3走前の1勝クラスで前半3F34秒7、前々走でも前半3F34秒5で通過しているように、本質的にアリスヴェリテの方がテンが速い。

 今回はベリーヴィーナスは1番枠。一方、アリスヴェリテは13番枠と外枠。アリスヴェリテは斤量50Kgということもあり、本気でハナを主張すれば叩けるが、今回は柴田裕一郎騎手から永島まなみ騎手に乗り替わり。前走でオーバーペースの大逃げを打って、かなり強い内容で勝利しているだけに、今回は前々走のように行きっぷりがあまり良くないことが予想される。

 アリスヴェリテのようなキレる脚が使えない馬でも、常識の範囲内に収めたがるのがキャリアを積んだ騎手の習性。アリスヴェリテが2番手に控える可能性もありそうだが、ベリーヴィーナスがペースを落とし過ぎるとアリスヴェリテにハナを叩かれることになるので、ここは平均ペースよりも速くなり、内枠の差し馬が有利になると見て予想を組み立てた。

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